タナランブログ

「TURNAROUND小品展」

2018.03.21 Wednesday | ギャラリー情報

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TURNAROUND小品展
2010年よりスタートしたターンアラウンドの初めての小作品展です。
64名の招待作家とともに、二期に渡って開催いたします。


  • 会期

  • □第1期 | 2018年2月27日(火)〜3月4日(日)終了しました
    □第2期 | 2018年3月27日(火)〜4月1日(日)
     11:00〜20:00、最終日〜17:00迄 


  • レセプション

  • Reception Party -
    3月3日(土)18:00-20:00
    **
    Reception Party -
    3月31日(土)18:00-20:00

    レセプションパーティーはどなたでもご参加いただけます


  • 会場

  • Gallery TURNAROUND
    仙台市青葉区大手町6-22久光ビル1階
    tel.022-398-6413
    地下鉄東西線「大町西公園駅」より徒歩5分


  • 一期/出展作家名

  • 浅倉 伸
    aya
    荒井 貴裕
    荒木 悟
    伊藤 トオル
    越後 しの
    岡沢 幸
    翁 ひろみ
    菅野 泰史
    木村 良
    京増 見和子
    熊谷 琴音
    形而工作室
    後藤 和紀
    齋藤 知佳
    佐藤 由佳
    城田 清弘
    清水 直土
    菅原 睦子
    鈴木 健太
    鈴木 泰裕
    盒 健太郎
    たたた工作室
    多田 由美子
    花立 ゆかり
    中島 ノブヤ
    畠山 卓也
    細川 幸子
    本田 仁平
    増子 静
    椋尾 倫己
    大和 知子


  • 二期/出展作家名

  • 青野 文昭
    今村 仁
    宇田 義久
    大泉 りさ
    大嶋 貴明
    小山 維子
    勝又 豊子
    菊池 聡太朗
    工藤 夏海
    小林 知世
    櫻胃 園子
    佐々木 健
    佐々 瞬
    佐藤 ジュンコ
    佐貫 巧
    渋谷 七奈
    関本 欣哉
    瀬尾 夏美
    高山 登
    立島 夕子
    タノタイガ
    中里 広太
    Hani Dallah Ali
    はまちひろ
    樋口 佳絵
    樋口 徹
    樋口 裕二
    ふくだみさと
    村上 裕之
    八木 史記
    吉田 愛美
    ラベンダーゲロ


    皆様のご来場、心よりお待ちしております。
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    仙台藝術舎/creek展 vol.2 「私と、ユーレイ」

    2018.03.20 Tuesday | ギャラリー情報

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    仙台藝術舎/creek展 vol.2
    「私と、ユーレイ」


     仙台藝術舎/creekの第二期では、「ゴースト・幽霊」を共通課題として制作に取り組んできました。本展は、その成果を発表するものです。
     現代のアートは、新奇性を優先するあまり、オリジナリティや自己表現という言葉に傾きがちです。しかし、そうした言葉に依拠して、かたちにあらわされた作品としての「わたし」は、現在の情報システムにオートマチックに与えられるネット空間のID(Identificationの略)と、どこか違いがあるでしょうか。すでに「わたし」も「アート」も、自然や起源とはかけ離れた人工的な社会システムの虜なのかもしれないのです。
     7年前の東日本大震災は、その高度なはずの社会システムの脆さを明らかにしました。そして量産された「わたし」らしきものだらけの社会に、被災というかたちで突然に線引きをして「他者」を生んだのです。そのことは、「わたし」という存在の不確かさや、そんな「わたし」が構成する共同体の虚構性を意識させました。しかし7年という時間の経過は、不安としてあらわれた気づきを忘れさせ、わたしたちは、再びシステムへの依存を高めることで安定を得ようとしています。
     「わたし」と「他者」のあいだに、曖昧な存在として立ちあらわれる「幽霊」。その不確かな次元を注視することで、「わたし」をシステムの外へと、再び揺り動かそうと試みます。

    仙台藝術舎/creek



    【展覧会参加者】
    尾崎森平 黒崎モモ さくまいずみ 
    櫻胃園子 佐立るり子 関野頼利 千葉宏美
    千葉里佳 樋口健介 森エリナ 


    ●会期
     2018.3.20(火曜)-25(日曜)
     11:00-20:00、初日講評会の為18:30迄、最終日17:00迄

     ★最終日15時〜17時、会場内でcreek生向けワークショップがあります
      ワークショップ中も展示は御覧いただけます。 


    ●レセプションパーティー

     3.24[SAT] 18:00-20:00
     
      どなたでもご参加いただけます。
      差入れ歓迎
      
      19時位からパフォーマンス行います
      出演:千葉里佳、千葉宏美、音のゲストでAPE TOPE


    【会期中パフォーマンス】
     3/21水曜 14:00〜黒崎モモ、16:00〜千葉里佳
     3/22木曜〜23金曜 19:00位〜千葉里佳
     3/24土曜 19:00過ぎ位〜 千葉里佳、千葉宏美、音:APE TOPE
     3/25日曜 14:00位〜 千葉里佳



    ●会場
     Gallery TURNAROUND
     仙台市青葉区大手町6-22久光ビル1階
     地下鉄東西線「大町西公園駅」より徒歩5分


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    主催|仙台藝術舎/creek
    平成29年度まちづくり活動助成事業


    仙台藝術舎/creekは、
    次世代のアーティストや
    アートに携わる人を育てる学校です。


    「creek」には「川、流れ、支流」という意味があります。
    「いくつもの支流が合わさり本流を形成する」ように、「仙台・宮城から生まれる新たな表現・表現者が支流を作り、それらがやがて本流と成り得る」という思いを込めています。
    現在の社会の中で藝術の教育環境を共創するという試みは、実験的であり挑戦的だと考えます。しかし同時に、必ずやこの支流が大きな流れとなって仙台にたゆたうであろうことを確信しています。


    ●第3期、2018年6月開講予定
    hp : http://sg-creek.jp/
    Facebook : https://www.facebook.com/sendai.creek/
    連絡先▷mail:info*turn-around.jp(*を@に) tel:022-398-6413

    「広田半島の宝石箱」 (電脳的絵取りと美のスペクトル分析)

    2018.02.15 Thursday | ギャラリー情報

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    「広田半島の宝石箱」
    (電脳的絵取りと美のスペクトル分析)


     岩手県・広田半島の小祝浜で撮影した「石」の写真と、それらをまとめた本の展覧会です。
     水際の石たちは波で磨かれ太陽を浴びて“宝石”のように輝きます。それらをデジタルカメラに収め、PCに取り込み調整すると宝石は一段と輝きを増し、さらに輝く面に人間や動物のシミュラクラ(類像)やパレイドリア(変像)を発見することも稀ではないのです。それらの虚像を容易に発見できる人もいる一方、全く探し出せない人もいて、これは脳機能の根本的な違いによるものかもしれません。
     大自然の造形である輝く宝石たちから、悠久の時間の中に漂う自分を感じると同時に、大自然が創造し変化して止むことのない“美のスペクトル”の無限の広がりを実感することが出来る。作者はこれを“電脳的絵取り”と称し、中毒に陥っている。
     東日本大震災以前には発見には至らなかった「宝石」たち。大災害の大きなストレスによって美に対する感受性の閾値が変化したのかもしれません。現在においても多くの人たちは足元の美しい自然に未だに気付いていません。そのような危惧もあり「三陸復興国立公園」の“復興”の字を見ると、この宝石たちも浜の工事などで永久に失われてしまうような気がして不安になります。大津波に耐え、観光開発から見放され残存している、消え失せつつあるこの美しい小さな大自然を永遠の記憶に留めたいと、と切に願うのです。



    ■会期
     2018年3月6日(火)〜18日(日)
     11:00~20:00、日曜~18:00、最終日~16:00迄 
     休廊日|3月12日(月)

    ■会場
     Gallery TURNAROUND
     仙台市青葉区大手町6-22久光ビル1階
     022-398-6413
     地下鉄東西線「大町西公園駅」より徒歩5分


    ■作者略歴
    近江 三喜男 おおみ・みきお
    1948年、岩手県生まれ。
    1973年、東北大学医学部卒業。
    東北大学胸部外科(現、心臓血管外科)、南カリフォルニア大学(米国)、山口大学第一外科などで心臓血管外科を専門に仕事に従事。
    2004年、国立仙台病院(現、仙台医療センター)心臓血管外科医長、東北大学医学部臨床教授を経て、2006年4月から陸前高田市国民健康保険広田診療所所長、2017年1月から国民健康保険田野畑村診療所所長。現在に至る。
    [著書]
    『広田の神様・仏様 ぐるっと参り』(2015年2月)
    『広田半島の宝石箱 2015』(2015年10月)
    『ジンジョウ海岸への誘い』(2016年3月)
    『浜の類像・変像図鑑』(2016年11月)(文芸社)
    『トリイの浜』(2018年1月)
    [写真展]
    「広田半島の宝石箱」(2017年3月7日〜4月9日、ドイツ、デュッセルドルフEKO-Haus日本文化センターにて)


    ■関連 Facebook「三陸万玉」
    @SanrikuMangyoku

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    美術ハンティング

    2018.02.11 Sunday | お知らせ

    美術ハンティング
    -こけし塔から椿貞雄へ-



    地下鉄東西線国際センター駅を出発し、西公園の端から端まで美術の視点で観て歩き、
    その後仲の瀬橋を渡り宮城県美術館を廻ります。

    ガイド:大嶋貴明(宮城県美術館職員、美術家)
    コーディネート:関本欣哉(Gallery TURNAROUND)



    ●日時:2018年2月25日(日)10時集合
    ●集合場所:地下鉄東西線 国際センター駅1階
    ●参加費:500円 
     当日コーディネーターにお支払いください(釣銭ご協力お願いします)
     その他 宮城県美術館企画展:求道の画家 岸田劉生と椿貞雄、入場券代
     (一般1000円、学生800円、小・中・高校生500円)が必要となります。

    ●予約方法
     メール:info*turn-around.jp (*を@に)
     電話 022-398-6413(カフェ状況によっては出られない場合もございます)


    よろしくお願いいたします。

    アートノード・ミーティング04 仙台でアートの現場をつくる

    2018.02.10 Saturday | お知らせ

    アートノード・ミーティング04 仙台でアートの現場をつくる
    https://artnode.smt.jp/event/20171226_2599

    2018年2月18日(日) 16:00-18:00
    参加無料・申込不要・直接会場へ
    会場 せんだいメディアテーク7階 スタジオa 仙台市青葉区春日町2-1

    出演
    大網 拓真(おおあみ たくま) Fablab SENDAI FLAT
    小野寺 志乃(おのでら しの) Fablab SENDAI FLAT
    小岩 勉(こいわ つとむ) 仙台写真月間、SARP 運営委員
    関本 欣哉(せきもと きんや) ギャラリーターンアラウンド
    千田 優太(ちだ ゆうた) 一般社団法人アーツグラウンド東北
    前野 久美子(まえの くみこ) book cafe 火星の庭 店主
    桃生 和成(ものう かずしげ) 一般社団法人Granny Rideto

    聞き手
    甲斐 賢治(せんだいメディアテーク アーティスティック・ディレクター)


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    「後藤徹光 ボールペン画展」

    2018.02.06 Tuesday | ギャラリー情報

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    「後藤徹光 ボールペン画展」
    私は日々、この現代社会がどのように成り立っているのかを、足りない頭で考えながら過ごしてきました。
    そうした生活の中で、一見無関係のように思える自身の体調や、様々な人たちとの関わり合いが、巨大で複雑なこの社会の縮図だと思い至ったのです。

    個人的で身近な実感こそが、実は個人では捉えきれない普遍的事象を理解させてくれる一旦になるのではないかと、心動かされました。

    私たちの基礎となる人体は、複雑な現代社会と同じように緻密に成り立っています。この相対的な視点を捉える手段として、私はボールペンを選びました。
    文字を伝達し文化を発展させてきた筆記具の中でも、とりわけボールペンは1940年代以降に浸透した現代社会における日常的道具です。
    ひとつをかたちづくるのに時間を要してしまう線と線の表現は、不器用に絡み合いながら歩み続ける社会の過程と重なっているのではないでしょうか。

    後藤徹光

    作品:「無題10」ボールペン/1030×728

    *****

    後藤 徹光 GOTO AKIMITSU
    1988 山形県山寺生まれ
    2011 山形大学地域教育文化学部造形芸術コース卒業
    現在神奈川県在住
    2018 ACTアート大賞展 優秀賞受賞



    会期|2018年2月13日(火)-18日(日)
       11:00-20:00、日曜-18:00 入場無料
    会場|GalleryTURNAROUND
       仙台市青葉区大手町6-22久光ビル1階
       地下鉄東西線「大町西公園駅」〜徒歩5分


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    今週の営業時間のご案内(展示はお休みです)

    2018.02.05 Monday | お知らせ

    【お知らせ】

    誠に恐れ入りますが、今週の営業時間です。

    ・2月6日火曜 通常通り11-20時
    ・2月7日水曜 臨時休業
    ・2月8日木曜 12時〜18時まで
    ・2月9日金曜 臨時休業
    ・2月10日土曜 12時〜18時まで
    ・2月11日日曜 12時〜18時まで

    今週はギャラリー展示はお休み、上記カフェ側のみの営業です。
    どうぞよろしくお願いいたします。


    ターンアラウンド

    椋尾倫己 個展「たわいのない景色」

    2018.01.25 Thursday | ギャラリー情報

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    椋尾倫己 個展「たわいのない景色」

    記憶の中にある風景の一瞬の印象、
    空想をそのまま剥きだしにしたようなイメージなど
    油絵とドローイングそして水彩画で展示します。


    会期:
    2018年1月30日(火曜)-2月4日(日曜)
    11:00-20:00、日曜-18:00迄

    会場:
    Gallery TURNAROUND
    仙台市青葉区大手町6-22久光ビル1階
    地下鉄東西線「大町西公園駅」より徒歩5分


    ■プロフィール
    椋尾 倫己 ムクオ トモミ
    武蔵野美術大学造形学部油絵科中退
    広告制作会社勤務の傍ら、手描きのイラストを使用した素朴な味わいのパラパラマンガやアニメーションを作成。
    2004年10月 Gallery Edit企画展参加



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    青野文昭展−続「水源をめぐるある集落の物語:東京−吉祥寺・井の頭AD2017~BC15000」−資料編−

    2018.01.11 Thursday | ギャラリー情報

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    青野文昭展−続「水源をめぐるある集落の物語:東京−吉祥寺・井の頭AD2017~BC15000」−資料編−

     本展は、東京・武蔵野市をフィールドとし、昨年、ほぼ1年間の時間をかけ制作された作品群―「水源をめぐるある集落の物語:東京−吉祥寺・井の頭AD2017~BC15000」(「コンサベーション_ピース ここからむこうへ partA 青野文昭展」2017年9月9日ー10月15日《武蔵野市立吉祥寺美術館》において展示発表)を、あらためて振り返りながらさらに掘り下げようとするものです。
     作品形成の過程で作成された多くのエスキースやドローイングや模型、および様々な周辺資料などを含む、過去と現在、東京と仙台、戦争と自分との連関を探った新たな展示となります。


    見失われた影を追い求めて | 市原研太郎

     東日本大震災後の青野文昭の作品は、犠牲者への鎮魂の念、哀悼の意の表れだろうか?
     
     生者にとって〈死〉は、内在的に知覚不可能なものであり、つねに問いとしてあるのかもしれない。私は〈死〉に追い付かれることがあっても追い付くことはできない。私は〈死〉から問いかけられているのを知っていて、その答えを出すことを求められているのに、それを見出だせないでいる。問いの声音が高い壁の向こうにあり、聞き分けることができず隔靴掻痒の感がつきまとうのだ。この場合、壁とは生と死を隔てる底なしの深淵である。しかも、その問いが具体的に何であるか分からないことが致命的になる。

     したがって、生者は日常生活でその問いに耳を傾けないことを無意識の至上命令に生きる。しかし、その日常を一気に引き裂く事件や惨事が起きると、人間は〈死〉の徴を目の当たりにし向き合わざるを得なくなるのだ。青野にとって、それが2011年3月11日の大震災であった。

     それ以前から、青野は「なおす」(修復や復元)をテーマに制作してきた。しかし、彼は収拾物でもって何をなおそうとしてきたのだろうか?

     震災後は、災害で大量に放出された廃棄物や漂流物を素材に、破損したそれらの元の姿を取り戻そうとするかのように制作に勤しんできた。しかし、由来も出所も異なる複数の断片から原型を復元することは並大抵のことではないどころか、青野本人も修復して元通りにすることを諦めているかのように、作品が形を成していった。復元への求心力と、そこからの遠心力が同時に進行しているのだろうか。そのアンビヴァレントな意図は、果たしてどこにあるのか? 

     そのなかに取り返しがたく欠落している部分がある。それが、〈死〉つまり決定的に失われた生であることを見て取ることは難しくない。この欠落があるために、作品を観賞しているともどかしい気持ちが募ってくる。作品の核心に迫れない高い隔壁に阻まれ、所々に亀裂があってそこからわずかに光が漏れているのだが、断片的な情報ばかりで明確な像を結ぶことがない。焦燥感は、そのぼんやりとした像から問いかけられているのに答えられないことにより生まれる。しかし、その問いは、この像を貫いて強烈なリアリティを放つのである。だからこそ、それから目をそらしてはならないのだ。

     その問いの発信元が〈死〉だということは理解できる。にもかかわらず、問いの内容が分からないので答えようがない。これは、問いと答えのダブルバインドではないか。我々は、死者から負債を無理やり背負わされてしまったのかもしれない。 

     だが、その相手が死者ではなく、不在の人間だったらどうだろう?
     2017年9~10月に吉祥寺美術館で開催された個展で、青野は、大惨事以降初めて震災関連の作品から離れて、素材を吉祥寺周辺で調達し制作に挑んだ。それらの収拾物の持ち主が不在の人間とはいえ、すでに亡くなっている可能性がある。その蓋然性だけでも、彼らが使っていた日用品や家具や本の欠片をつぶさに見る人間にとっては重石が軽くなる。しかし、生死にかかわりなく観賞者に迫ってくるのは、やはり不在の人間がどんな問いを発しているかである。それがはっきりすれば答えることもできるのだが……。

     というより、問いの内容が語ってくれるはずの人間のアイデンティティが不明なままなのだ。彼らの曖昧なシルエットが、収拾物の家具や自転車の間から浮かび上がってくる。その姿は図式的な人間のパターンのように見えるが、決して人間を抽象化した結果ではない。現代の都市社会においては、そこに住まう人間の輪郭が文字通りぼやけてしまっているのだ。それに反比例して、彼らの使用した事物のほうがくっきりと見えるというアイロニーが、問いを見極めようとする観賞者を朝笑う。それでもアーティストに誘われながら、観賞者はシルエットの正体に近づく。その手掛かりを提供するインスタレーションの周囲を何度も巡り、その内部にまで分け入るのである。

     この道行きは、その先で事物の持ち主に遭遇できず、影を察知するだけだとしても無駄ではない。なぜなら、観賞者がアーティストに手を引かれて見失われた人間を探しに出ること自体、実は自分を見つけ出すことに等しいからだ。とはいえ、よくある自分探しの暢気な感傷旅行ではない。自分と同じ地平に生きた、あるいは生きている、彼らの記憶の染み込んだ事物とともに存在する他者が、観賞者との出会いによってアイデンティティ(それは、私は何者かであって何者になるべきかではない)を確認する日を待ちわびているからである。その反射光で、ようやく観賞者自身のアイデンティティが明らかになるとすれば、この探索は余計に重要である。

     自動車や自転車や家具や衣類や玩具などから醸される日常の雰囲気から、未だぼんやりしたシルエットの人間を、〈死〉=生の不在から救い出す旅はまだ長いと、青野のこの作品は物語っているようである。


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    〇会期:2018年1月18日(木曜)-1月28日(日曜)月曜定休
    11:00-20:00、日曜-18:00

    〇会場:Gallery TURNAROUND
    仙台市青葉区大手町6-22久光ビル1階
     地下鉄東西線「大町西公園」駅より徒歩5分

    〇トークイベント:2018年1月20日(土曜)
     ▶第一部|13:00-14:30 
     「水源をめぐるある集落の物語:東京−吉祥寺・井の頭017~BC15000」
      解説・考察
      出演:青野文昭
     ▶第二部|14:40-16:30 
     「2016-17、この一年を振り返って 〜対談」
      出演:青野文昭、関本欣哉(TURNAROUND)
     
     トーク入場料は通して500円です。予約優先。
     ご予約は会場までmailまで
     info*turn-around.jp(*を@に)


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    −続「水源をめぐるある集落の物語:東京−吉祥寺・井の頭AD2017~BC15000」−資料編− 2017.1 Gallery TURNAROUND

    青野文昭 Aono Fumiaki

    1968 宮城県仙台市生まれ  
    2013 ヴァーモントスタジオセンターフェローシップ・滞在制作
      (Vermont Studio Center Fellowships for Artists and Writers アメリカ・VSC)
    2015 タカシマヤ美術賞受賞
    - 近年の主な展覧会 -
    2000 『アートみやぎ』 宮城県美術館(宮城)
    2001 『VOCA展・現代美術の展望−新しい平面の作家たち』上野の森美術館
    2007 『N.E.blood21 Vol.28 青野文昭』 リアスアーク美術館(宮城)
    2008 『いのちの法則・生をひもとくための三つの書』 足利市立美術館(栃木)
    2013 『あいちトリエンナーレ2013―揺れる大地―』 (愛知県名古屋市ほか)
    2014 個展・ アラリオギャラリー (韓国・ソウル)、
       BY DESTINYアラリオ美術館Dongmun Motel2階フロアーにて個展 (韓国・済州島)
    2015 個展 『パランプセスト―記憶の重ね書き』 gallery αM (東京)
       『コレクション展2 歴史、再生、そして未来』 金沢21世紀美術館
    2016 『いま、被災地から ―岩手・宮城・福島と震災復興−』展 東京藝術大学美術館(東京)
       『Royal Academy of Arts’ Summer Exhibition.2016・招待出展』 (ロンドン)
    2017 『コンサベーション_ピース ここからむこうへ partA 青野文昭展』
        武蔵野市立吉祥寺美術館(東京)
        『コンニチハ技術トシテノ美術』 せんだいメディアテーク(宮城)
    2011~2013、2015~2016、個展/Gallery TURNAROUND

    パブリックコレクション|宮城県美術館、愛知県美術館、金沢21世紀美術館など
    青野文昭ウェブサイト|http://www1.odn.ne.jp/aono-fumiaki/




    企画|ターンアラウンド
    協力|コトバ事務所

    本を、つくってみた -アーティストブックの制作と展示- 追加情報

    2018.01.11 Thursday | お知らせ

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    昨年末にタナランでも開催されました「本を、つくってみた −アーティストブックの制作と展示−」、いよいよラストの会場、府中の「LOOP HOLE」と「府中市美術館 美術図書室/ミュージアムショップ」(追加会場)での展示がスタートします。
    仙台からは、青野文昭、櫻胃園子、瀬尾夏美が参加しています。(青野、瀬尾は府中市美ショップにて物販のみの参加です)
    1/21には府中市美術館でトークイベントと、ループホールでは櫻胃園子のパフォーマンスも。お近くの皆様、宜しくお願い致します。


    Chapter 6|LOOP HOLE

    ◇ 出展作家
     板津悟 今村仁 O JUN 櫻胃園子 中野浩二 貴志絵里
    ◇ 会期
     2017年12月2日(土)— 12月23日(土)
     2018年1月11日(木)— 1月21日(日)
     OPEN 14:00−18:00
     ※会期中、月−水曜休廊 (日曜もopen)
    ◇ イベント情報
     クロージングイベント 
      櫻胃園子パフォーマンス「ブリ〜ド地図作成行為過程」
      日時:1月21日(日)17:30〜18:00
      会場:LOOP HOLE
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    ◇ 会場
      LOOP HOLE
      〒183-0022 東京都府中市宮西町1-15-13
      tel: 042-401-1633
      email: loophole@ace.ocn.ne.jp
      http://studioloophole.com/


    【追加企画】
    Chapter 7|府中市美術館 美術図書室/ミュージアムショップ
    ◇ 出展作家(*印の作家は物販のみの参加)
     青野文昭*、板津悟、伊部年彦*、岩熊力也*、今村仁*
     大久保あり、大槻英世、川窪花野、木村俊幸、小池俊起、
     櫻胃園子、新津保建秀、瀬尾夏美*、中野浩二、丸山常生、
     三井田盛一郎、山本修路
    ◇ 会期|2018年1月13日–2月25日 10:00–17:00
     休館日|2月12日をのぞく月曜日、2月13日[火]
    ◇ イベント情報
     トークイベント入場無料、予約不要
      日時:2018年1月21日(日)15:30~
      場所:府中市美術館 講座室
      出演:板津 悟、大久保あり、中野浩二、
         関本欣哉(Gallery TURNAROUND)、
         小池俊起(グラフィックデザイナー)、
         神山亮子(府中市美術館学芸員) 
    ◇ 会場|府中市美術館 美術図書室/ミュージアムショップ 入場無料
        〒183-0001 東京都府中市浅間町1-3

    ◇ 主催|「本を、つくってみた −アーティストブックの制作と展示−」実行委員会、府中市美術館、株式会社マイブックサービス

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    ●図録●
    本展の開催に併せた図録が刊行されました。
    タイトル『本を、考えてみた』
    発 行:『本を、つくってみた アーティストブックの制作と展示』実行委員会
    発売日:2017年11月3日
    価 格:2,500円(税込)
    寄 稿:五十嵐太郎氏(建築評論家/東北大学教授)
        神山亮子氏(府中市美術館学芸員)
    デザイン:小池俊起
    印 刷:analog

    仙台では、カネイリミュージアムショップ6様、analog様、ターンアラウンドでお買い求めいただけます。遠方の方にはターンアラウンドより通販も対応いたします。
    宜しくお願い致します。