タナランブログ

菊地良博 「生成する肉」 / Yoshihiro Kikuchi:Flesh Generates

2019.04.12 Friday | ギャラリー情報

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菊地良博 「生成する肉」
Yoshihiro Kikuchi : Flesh Generates



1980年、宮城県生まれの菊地良博の、仙台では約9年ぶりとなる個展です。

本展では、アダルトビデオの映像信号と音声信号を逆転させた最新のインスタレーション作品”Room Aroused”と、雑誌から引用した死体やポルノ写真を素材にしたペインティング・シリーズ”Optic Scissure”の新作、自身の血液を素材にした作品を中心に、現在まで試みられた複数のシリーズから、習作を含む未発表作品を新旧交えて多数公開します。



会 期:
 2019年4月9日(火)− 4月21日(日)
 11:00-19:30、日曜-17:00迄 月曜休廊 入場無料

トーク:「菊地良博はなにがしたいのか」
 4月13日(土)17:30-19:00 定員30名 予約優先
 登壇者:清水建人(せんだいメディアテーク学芸員)・菊地良博
 司 会:関本欣哉(TURNAROUND)

会 場:
 Gallery TURNAROUND
 仙台市青葉区大手町6-22久光ビル1F
 (仙台市地下鉄東西線「大町西公園駅」から徒歩5分)
 tel・022-398-6413 mail・info@turn-around.jp
 web・http://turn-around.jp/



菊地良博 (きくち よしひろ)
美術家/音楽家

1980年 宮城県生まれ。 武蔵野美術大学 視覚伝達デザイン学科卒業。
動物と峻別される、人間のみに現れる特質(言語、社会システムにおける性など)の論理的な否定的解体および再構築を、さらにはその行為者たる自身の論理性の否定を、 ドローイング、コラージュ、ペインティング、印刷、彫刻、映像、インスタレーションなどのメディアを用いて行う。
また、様々な形態で実験的な音楽を制作・演奏する。音源リリース多数。
AISHO MIURA ARTS(東京)、AISHONANZUKA(香港)、APT Beijing/MutualArt(北京/ロンドン) 所属。

主な展覧会
個展
2019年 「Super Processor」 AISHONANZUKA、香港
2016年 「Dldap/Enogo/Auxar/Dgaen」 AISHONANZUKA、香港
2015年 「Solo Exhibition」 Autocenter、ベルリン

グループ展/アートフェア
2019年 「Feeding Your Demons」Galerie Gebr. Lehmann, ドレスデン (今秋開催予定)
2016年 「アート・ケルン」 ケルン
2016年 「VOCA展 2016」上野の森美術館、東京
2015年 「PROCESS」CMAE、アストゥリアス、スペイン

http://yoshihirokikuchi.org



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企 画:TURNAROUND|miyagi art singularity -
*「miyagi art singularity」は、宮城を拠点に活動するアーティストの展覧会及びトークをシリーズで企画、発信するものです。
協 力:コトバ事務所
助 成:(公財)仙台市市民文化事業団

美術手帖web
https://bijutsutecho.com/exhibitions/3591

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【関連イベント】
Talibam! Japan Tour 2019 仙台公演

菊地良博がニューヨークから来日するバンド、
Talibam!を招いてライブ・イベントを企画します。

日 時:2019年4月6日(土) 開場17:30、開演18:00
会 場:Gallery TURNAROUND
入場料:1,800円
出 演:Talibam!
    Koji Shibuya’s Eternal Calamity(澁谷浩次ほか)
    菊地良博

Facebook
https://www.facebook.com/events/301955150468349/304570593540138/?notif_t=admin_plan_mall_activity¬if_id=1551257341383973

吉田愛美「私がいなくなる時」

2019.04.09 Tuesday | ギャラリー情報

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吉田愛美「私がいなくなる時」

1994年宮城県生まれ、2017年東北芸術工科大学美術科彫刻コース卒業の吉田愛美の個展。
吉田は、2011年の東日本大震災の際、人間の身体が思っていたよりも簡単に壊れてしまうということに衝撃を受けました。それ以降、身体の脆さや不安定さ、そこから残された感情や記憶、魂の行方をテーマに、一貫して人体彫刻を作り続けています。
本展では、母子像などの彫刻作品数点とドローイングを発表します。
3.11の際に感じた脆い”容れ物"である身体から、新しい"容れ物"が生まれることに対する不思議さ、命を生みだすとはどのようなことなのか。模索しながら生まれる吉田の新たな表現に注目します。 


会 期:2019年4月23日(火) − 28日(日)
    11:00-19:30、日曜17:00、最終日16:00迄 月休 
    入場無料

トーク:4月26日(金)19:00-20:30
    参加費500円、定員25名、予約優先
    登壇者:松崎なつひ(宮城県美術館学芸員)・吉田愛美
    司 会:関本欣哉(TURNAROUND)
    18:30~レセプションパーティー開催

会 場:Gallery TURNAROUND
    980-0805仙台市青葉区大手町6-22久光ビル1F
    (仙台市地下鉄東西線「大町西公園駅」から徒歩5分)
    tel・022-398-6413 mail・info@turn-around.jp
    web・http://turn-around.jp/


吉田 愛美 (よしだ あみ)
彫刻家
1994年宮城県生まれ。2017年東北芸術工科大学芸術学部美術科彫刻コース卒。

展示歴
2018 吉田愛美 個展/アートスペース羅針盤(東京)
2017 星☆地球展 招待作家として出品
   /せんだいメディアテーク(宮城)
   いりやKOUBO準大賞受賞者展/いりや画廊(東京)
   卒業制作展
   /東北芸術工科大学(山形)・東京都美術館(東京)
2016 いりやKOUBO/いりや画廊(東京)
   1111 -tell-展/新宿眼科画廊(東京)
   Pray for 〇 吉田愛美個展
   /塩竃市杉村惇美術館(宮城)
2015 金沢彫刻祭「そとでてみんけ」/金沢市
   国展(くにてん)/Gallery TURNAROUND(宮城)

受賞歴
2016 いりやKOUBO 準大賞受賞(東京)
2015 宮城県芸術祭芸術協会賞受賞

https://amiyoshida.wixsite.com/ami-yoshida


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企 画:TURNAROUND|miyagi art singularity -
 *「miyagi art singularity」は、宮城を拠点に活動するアーティストの展覧会
  及びトークをシリーズで企画、発信するものです。
協 力:コトバ事務所
助 成:(公財)仙台市市民文化事業団

第十回 中島ノブヤ展 プラスマイナスゼロ

2019.04.08 Monday | ギャラリー情報

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第十回 中島ノブヤ展 プラスマイナスゼロ

平成が終わり年号が変わります。
心をよぎる景色をカラフルに描き留めてみます。

1967年生まれ仙台市在住。
震災前後から少しずつ絵を描き始めました。
気がつけば個展も10回目。
レバーはタレ派、カツオ刺しはニンニク派。
画用紙に、筆ペン、ダーマトグラフ、パステルなど、まちの文房具店で揃う画材を愛用しています。



会期:2019.5.21(火)〜26(日)

時間:21日(火)は13:00-19:30、25日(土)は8:30-19:30、
   26日(日)は8:30-17:00、その他は11:00-19:30

会場:Gallery TURNAROUND
   仙台市青葉区大手町6-22久光ビル1F
   地下鉄東西線「大町西公園駅」より徒歩5分

略歴
中島ノブヤ(なかじま・のぶや)
1967年5月26日生まれ、千葉県松戸市出身、仙台在住

2013.5 第1回個展「come and dance」(Gallery TURNAROUND/仙台)
2013.11 第2回個展「タナラン収穫祭」(Gallery TURNAROUND/仙台)
2014.7 第3回個展「がんばれ!ナカG特訓中!」(Gallery TURNAROUND/仙台)
2015.5 第4回個展「BRAND NEW SONG BOOK」(Gallery TURNAROUND/仙台)
2016.5 第5回個展「EVEN PACE」(Gallery TURNAROUND/仙台)
2017.5 第6回個展「Moonlight and Roses」(Gallery TURNAROUND/仙台)
2017.10 第7回個展「中島ノブヤ展」(開運橋のジョニー/岩手県盛岡市)
2017.11 第8回個展「新しい町」(清航館/福島県いわき市)
2018.5 第9回個展「海岸線」(Gallery TURNAROUND/仙台)
2019.5 第10回個展「プラスマイナスゼロ」(Gallery TURNAROUND/仙台)



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「朱夏展」 artist:来喜 ART

2019.03.26 Tuesday | ギャラリー情報

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〈来喜 ART|「無題」2016年・スプレー〉

朱夏展
artist:来喜 ART

東大阪を拠点に活動する東洋的抽象芸術集団『来喜 ART』によるグループ展。
日本各地での壁画制作を始め、オリジナルスタイルの文字を追及した作品や、時に色々な意味でファニーな面を見せるキャラクター・世界観でファンのみならず一目見た者の脳裏にもお邪魔してきた彼ら。今回は日本各地の風景写真をアーカイブしている『umwelter』の声掛けにより、仙台にて初展示。
本展は約 70 点ものキャンバス作品等で構成される展覧会となります。
『TURNAROUND』での展示開催前日、前夜祭として仙台 『CLUB SHAFT』 にてオープニングパーティーを開催。当展示内容の一部を SHAFT 内でも展示します(TURNAROUNDとSHAFT では展示内容が一部異なります)。前夜祭では音と絵を交えながら交流を深めていただければと思います。


■展覧会会期:
 2019/4/30(tue)〜5/5(sun)
 11:00〜19:30 (日曜は16:00まで) 入場無料

■展覧会会場:
 Gallery TURNAROUND
 仙台市青葉区大手町6-22久光ビル1F
 (地下鉄東西線大町西公園駅より徒歩5分)

■関連イベント(他会場)
  OPENING PARTY】
  会場:CLUB SHAFT
     青葉区国分町2-7-22
  日時:4月29日(月) 22:00~5:00
  入場:2000 円(1ドリンク付き)
  http://www.clubshaft.com/schedule/index.html
 ◆LEGAL WALL(壁画制作)】(予定)
  場所: enspace 1F ガレージ
  日時:4月30日・5月1日
  見学無料

■作家略歴
来喜 ART

2008 年結成の東洋的抽象芸術集団。
Graffiti をバックボーンに併せ持ちながらもジャンルレス。日本文化の”和”を軸に、その時々の美的感覚を最大限追求し進化する集団。

2009 年
「現代美術インディペンデント CASO 展」at 海岸通ギャラリー・CASO
2010 年
「CRAZYCRIMERS vol.1」at 海岸通ギャラリー・CASO
2011 年
「CRAZYCRIMERS vol.2」at 海岸通ギャラリー・CASO
2012 年
「来喜 ART 展」at NEW OSAKA HOTEL 心斎橋
2013 年
「三十路展」at NEW OSAKA HOTEL 心斎橋
2015 年
「Grateful Beer Live Festival」at 名村造船所跡地
「お茶会」at NEW OSAKA HOTEL 心斎橋
「LAMPLIGHT vol.3」at 来喜 ART 倉庫
2017 年
「LAMPLIGHT vol.4」at 来喜 ART 倉庫
「春の秘蔵 蟲干展」at 夜喫茶アルカ
2018 年
「LAMPLIGHT vol.5」at 来喜 ART 倉庫
「LAMPLIGHT vol.6」at 来喜 ART 倉庫
2019 年
「LAMPLIGHT vol.7」at 来喜 ART 倉庫


■フライヤー
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■過去作(タイトル全て「無題」)
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Copyright (c) 来喜 ART All Rights Reserved.

菊池聡太朗「ウィスマ・クエラ」

2019.03.19 Tuesday | ギャラリー情報

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菊池聡太朗「ウィスマ・クエラ」
Sotaro Kikuchi : WISMA KUWERA


インドネシアの古都ジョグジャカルタで、マングンウィジャヤという建築家の自邸に出会った。
増改築が繰り返されたその家は、建築家の死後も、そこに住み活動する人々に作り変えられ、付け足され続けていた。


本展覧会は一軒の家での経験を中心に、
それを取りまくインドネシアの環境を記録・解釈しながら作られた様々な素材を用いた創作物で構成されます。
インドネシア特有の増改築に伴う複雑な時空間を内包していたその家は、
閉じた系でありながら、同時にその土地の文化や歴史を表象し、外の世界と交信していました。

誰も行ったことのない異国の家を入り口として、
絶えず更新されていく日々の中で記録・創作することについて考える機会となればと思います。


菊池聡太朗



1993年岩手県生まれ。東北大学大学院工学研究科 都市・建築学専攻修了。
2017年3月に開催した図画工作展「家事(いえごと)」から2年ぶりの個展です。
前回の「家事」展では、図や写真、絵、石などの媒体を用いて、工作しながら、生活やそれをとりまく風景について研究したインスタレーションを発表しました。その後、一年間のインドネシア留学を経て、本展では、インドネシアの記録を元に、言葉、写真、ドローイング、彫刻(模型)などすべての素材を等価に扱った新作のインスタレーションを発表します。また、今秋にはこれに続く企画展も予定しております。タイトルの言葉「ウィスマ・クエラ」は、現地で記録した家の名称からとっており、その土地での記録が解釈されることで創作につながっていく様を表現します。



会 期:
 2019年3月26日火曜から4月3日水曜
 11:00-19:30、日曜-17:00、最終日-16:00迄 月曜休廊 入場無料

イベント:
 「ジョグジャカルタ報告会」
 2019年3月30日(土) 午後5時より
 ・
 留学中の生活や、ジョグジャの建築・都市事情、取り組んだ庭プロジェクト等、
 一年間で体験した雑多な出来事を紹介します。東南アジアの熱い現状を共有し、
 新たな発見が得られる場となれば幸いです。

会 場:
 Gallery TURNAROUND
 仙台市青葉区大手町6-22久光ビル1F
 (仙台市地下鉄東西線「大町西公園駅」から徒歩5分)
 tel・022-398-6413 mail・info@turn-around.jp
 web・http://turn-around.jp/


菊池 聡太朗(きくち・そうたろう)

1993年 岩手県生まれ
2015年 東北大学工学部 建築・社会環境工学科卒業
2017年-2018年 インドネシア、ジョグジャカルタへ留学
2019年 東北大学大学院工学研究科 都市・建築学専攻修了

展覧会等
2017年 「家事(いえごと)」(個展)/ギャラリー ターンアラウンド、仙台
2017年 「相転移」(グループ展)/くぐる、山形
2018年 「NIWAINI」(庭をつくって招くプロジェクト)/ASP(Artist Support Project)、ジョグジャカルタ



フライヤー:A4
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企 画:TURNAROUND|miyagi art singularity - -1
後 援:(公財)仙台市市民文化事業団



【artscape 2019年04月15日号(artscapeレビュー)】
菊池聡太朗「ウィスマ・クエラ」|五十嵐太郎
https://artscape.jp/report/review/10153534_1735.html



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photo:小岩勉

仙台藝術舎/creek展 vol.3 「2056」 37年後について

2019.03.10 Sunday | ギャラリー情報

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仙台藝術舎/creek展 vol.3
「2056」 37年後について

・・・

「仙台藝術舎/creek」は、次世代のアーティストやアートに携わる人を育てる学校として2016年に開校しました。10か月に渡り、美術家、美術批評家、キュレーター等を講師に迎え、講義やワークショップなどを通して同時代の多様な表現を学んでいます。今期(第3期)は、アーティストや、アートについて学びたい学生、会社員、教師、デザイナー、医師など15名が受講しており、本展はその受講生による修了展です。平面、立体、映像、パフォーマンスなどの表現方法を用いて、個性豊かな面々がアートという一点で繋がり作り上げるグループ展をぜひご覧ください。

出展者|
阿部悠、柿澤弘枝、菅野光子、斉藤真由子、佐々瞬、佐立るり子、
菅井啓汰、玉井裕也、中島優理、樋口健介、増子瑞姫

・・・

ステートメント|
1982年から1990年にかけて連載され、1988年には映画化もされた、大友克洋のサイエンスフィクションマンガ「AKIRA」は時代背景を2019年に設定されています。その舞台、ネオ東京では、2020年のオリンピックにむけてスタジアムが建設中です。まさに現在の日本と重なる部分です。
さて、AKIRAでは東京は過去に破壊されており旧市街、廃墟として描かれます。そして新都市ネオ東京も大混乱のなか廃墟と化していくわけですが、鉄腕アトムなどに登場する1960年代の未来像は違い、AKIRAで描かれる未来はディストピアです。あるいは同じくディストピアとしての未来を描き、サイバーパンクの潮流を生んだ映画「ブレードランナー」は2019年のロサンゼルスが舞台です。これらの作品が示すように、科学技術に頼んだ進歩史観が限界に来ていることはすでに物語として予見されています。また、わたしたちは震災によってそのことを反省的に実感しました。いずれにしても、小説としてのサイエンスフィクションの隆盛は過ぎ、それらを題材に映像化するというブームもCG の一般化とともに終わりました。結果的に、サイエンスフィクションは物語の消費形態としてパターン化し、近未来を描くことで現代への警鐘と成すことを真剣に考えた表現は無くなっていると言えるでしょう。では、あえて、それに挑戦してみましょう。目前のお祭りに未来への期待を込めるのではなく、現在の批評として未来を描き出します。今回は、AKIRAと同じ37年後の設定で、2056年の世界をあらわします。


会期|
2019年3月19日(火)-24日(日)
11:00-19:30、初日19:00まで、最終日17:00まで

講評会|
初日19:00〜講評会を行います
※講評会観覧は予約が必要です
 info@turn-around.jpまで

会場|
Gallery TURNAROUND
980-0805 仙台市青葉区大手町6-22久光ビル1F
市営地下鉄東西線「大町西公園駅」〜徒歩5分


フライヤー(A4二つ折り)
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プレスリリース
pressrelease_creek2056.pdf


アーツエイド東北・芸術文化支援事業
助成:公益財団法人仙台市市民文化事業団
主催:仙台藝術舎/creek
http://sg-creek.jp/



美術手帖web
https://bijutsutecho.com/exhibitions/3592


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関連イベント

TALK
社会彫刻とクラフトジン −仙台と札幌の「2056」年を考える


出演:
 端 聡 (美術家・アートディレクター・CAIアートスクール代表)
 テラダ エイジ (始める自由人・社会彫刻家・社会探検家)
司会:
 斉藤 真由子(仙台藝術舎/creek-3期生・CAIアートスクール21期卒)
 関本 欣哉 (仙台藝術舎/creek代表)



北海道発の現代アート研究所として1996年に札幌で誕生したCAI現代芸術研究所の代表を務める端聡氏と、CAI現代芸術研究所が運営する「CAIアートスクール」の19期生であり、日本各地でユニークな活動を続けるテラダエイジ氏を迎え、札幌のアートシーンのこれまでとこれからについて、端氏が深く関わる札幌国際芸術祭の話も交えて伺います。
仙台藝術舎/creekは、東北・宮城・仙台でアートに携わる人を育て、新たなアートの潮流となることを目指す学校です。その仙台藝術舎/creek 3期生の展覧会「2056」に合わせて開催する今回のTALKでは、仙台と札幌という地方都市においてアートスクール事業を展開する両校の代表とその生徒が、それぞれの歴史や文化に根差し、どのような問題に向き合っているのか、そしてそこにどのような可能性を見出しているのか、共に考えたいと思います。当日はテラダエイジ氏が手がける北海道発のクラフトジン「9148」もお楽しみいただけます。



端 聡(はた・さとし) 
1960年生まれ。札幌を拠点に活動する美術家。1995年ドイツ学術交流会DAADの助成によりドイツに滞在。以降国内外で多数の個展、グループ展で発表。主な展覧会に、「ブダペスト国際彫刻絵画ビエンナーレ’96」(Vigado Gallery 他[ハンガリー]、1996)、「VOCA展’96ー現代美術の展望・新しい平面の作家達ー」(上野の森美術館、1996 奨励賞受賞)、「Anstiftung zu einer neuen Wahrnehmung」(ブレーメンヴェーザーベルグ現代美術館[ドイツ]、2001)、「グローバル・プレイヤーズー日本とドイツの現代アーティスト」(Ludwig Forum美術館[ドイツ]、2006)、「あいちトリエンナーレ2016」旧明治屋ビル[名古屋]、2016)、札幌国際芸術祭2017など。2004年札幌文化奨励賞、2012年北海道文化奨励賞を受賞。

テラダ エイジ 
1970年生まれ。奈良市出身。自称、「始める自由人・社会彫刻家・社会探検家」。この社会に何かを付け加えるべく、様々なことをしている。具体的には、教育関係では、北海道大学と札幌学院大学の非常勤講師として政治学・NPO論を担当し、代表理事を務めるNPO法人CANで若者への教育事業を行う。ビジネス関係では、個人投資家がベースにあり、6社(クラフトジン、ワイン、カレー通販、公園運営、不動産賃貸)の代表取締役と、3社(ベルギービール輸入、カードゲーム、メディア広告)の取締役を務める。アート関係では、紅櫻公園芸術祭主催やワインエチケットコンクールを主催し、アートギャラリーレジデンス(沖縄)を運営する。映画関係では、札幌のシアターキノ運営委員のほか、短編映画製作や映画館の新設(奈良市)にも取り組む。



日時:2019年3月21日(木・祝)
   15:00 - 17:00 (開場14:40) 
定員:30名、要事前申し込み
   ご予約はmailで、info@turn-around.jpまで
料金:500円(1ドリンク付・二杯目以降は有料です)
会場:大手町親和会集会所
   仙台市青葉区大手町7-5

企画運営 仙台藝術舎/creek
主催   せんだいメディアテーク(公益財団法人 仙台市市民文化事業団)
協力   CAI現代芸術研究所、Gallery TURNAROUND


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企画展|翁 譲 −ひとつひとつの物たち−

2019.02.11 Monday | ギャラリー情報

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翁 譲
−ひとつひとつの物たち−

3.11は、日本国民のみならず、世界の人々の何かを変える大きな出来事だった。
私自身にとっても、60年余りの作家生活を支えてきた様々なことを、根底からひっくり返され、押し流されてしまったと言っても過言ではない。
大自然が起こした想像も出来ない悲劇。
この事をどのように考え、何をなすべきかが全く自分の頭から生まれ出てこない。
もうとにかく動くしかない。行動をしていく中で何か自分の方向性が見えてくるのではないか、彫刻家としてとか、アーティストとしてとか言っているときでは無く、まず人として何をすべきか、自分のできる事は何か、と家族や友人たちと共に様々な試みをしてきた。
その一つが仙台の実家を助けに行くことだった。
4日目に仙台へ、そして他の被災地にも自らの身を置くために荒浜、閖上などにも向かう。
自分の足で歩き、目で見、手で触り、匂いに包まれる。
その後も時期を変えながら、いろいろな町を訪れた。
すると、その土地土地の浜や、町だった場にあった物たちが私に言葉を投げかけてきた。
誘われるようにそれを手に取り持ち帰る。
そしてその物たちが、私の表現する記憶を呼び覚ましてくれた。
そうして数点の作品が生まれた。

ターンアラウンドの場を得、この作品たちが人々の中からどんな言葉や心を探し出せるかに立ち会い、考える12日間になるだろう。

2018年12月17日
翁 譲



研生英午(みがき えいご)text
クリックしてください↓
荒らぶる水霊(みづち)研生英午web.pdf


■会期
 2019年2月26日(火)−3月10日(日) 月曜休廊
 11:00-19:30、日曜-17:00まで 入場無料

■会場
 Gallery TURNAROUND
 仙台市青葉区大手町6-22久光ビル1F
 地下鉄東西線大町西公園駅より徒歩5分


■会期中イベント

 『小野越郎 津軽三味線コンサート〜巡る音〜』

 2019年3月5日(火)17:30-18:30 
 入場無料/定員28名/要予約 ★定員間近
 ご予約は下記までメール又はお電話ください
 info@turn-around.jp、022-398-6413(月休)
 
小野 越郎[おの えつろう] 津軽三味線 演奏家

秋田県出身。18歳より津軽三味線を山田千里師に師事し、本場青森県は弘前にて修行を積む。秋田県を拠点にする「劇団わらび座」の三味線奏者として数々の作品で国内・海外公演に参加。舞台作品の作曲・編曲にも携わる。その後独立し宮城県白石市に拠点を移し、伝統曲・自作曲を織り交ぜたソロ演奏の他、日本各地の芸能を基に新たな舞台作品を創作するグループ「和力」や、和楽器奏者の木村俊介氏との笛と津軽三味線によるDUOなど様々に活動。また世界的な民族音楽フェスティバル「WOMAD」(イギリス・オーストラリア・ニュージーランド)や「WOMEX11」(デンマーク)「Rainforest World Music Festival」(マレーシア)などをはじめ世界20ヶ国以上の音楽祭などに招聘出演し好評を得る。津軽三味線の持つ力強さや独特のリズム・音色の多彩さを基に独自の表現を求めて創作活動を続けている。
2014年ソロCD「九つの物語」をGreenfin Recordsよりリリース。



■作家経歴
翁 譲 [おきな ゆずる]

1947 彫刻家翁朝盛の二男として、宮城県に生まれる
1971 多摩美術大学彫刻科卒業
1988 宮城県芸術選奨受賞(1987年度)

[個展]

1973 にれの木画廊 (東京)
1975 村松画廊 (東京)
1980 村松画廊 (東京)
1982 鎌倉画廊 (東京)
1983 ギャラリー絵美詩 (岐阜)
1985 ビデオパフォーマンス サウンドファクトリー (東京)
   村松画廊 (東京)
1987 ビデオギャラリー 宮城県美術館
   ギャラリーQ (東京)
   宮城県美術館県民ギャラリー
1990 「デモンストレーション『木をきく』」宮城県美術館
2000 「木をきく−静かにそして静かに」CHIMENKANOYA (東京)
2001 「木をきく−静かにそして静かに」 芸館 (東京)
2003 「翁譲1971-2003 心にふれたいと思うことは」
   ギャラリーブリキ星 (東京)
2006 「心にふれたいと思うことは−22時25分」ちめんかのや (東京)
2009 翁 譲 − <1週間シャッターをあける>
   (埼玉県 杉戸町・宮代町)
2009 特別講演会「1週間シャッターをあける」仙台美術研究所(仙台)
2010 「水のみる夢」カルスタすぎとオープンギャラリー(埼玉県)
2011 翁譲の木のアクセサリー展(埼玉県 杉戸町)
2012 「一週間SARP」(仙台)
2012 「一週間荒町、南鍛冶町」(仙台)
2014 「こわれた訳」画廊・珈琲 zaroff (東京)
2018  翁譲「木の遊び」ギャルリーフロレゾン(東京 京橋)

[主なグループ展など]

1964 「第1回宮城県芸術祭 選抜美術展覧会彫塑・工芸展」丸光
   (仙台/以降毎年出品、'73年芸術祭賞など)
1971 「第2回現代国際彫刻展」箱根彫刻の森美術館
1972 「6人展」村松画廊 (東京)
1974 「2人展」紀伊国屋画廊 (東京)
1975 「6人展」神奈川県民ギャラリー
1976 「第12回現代日本美術展」東京都美術館、京都市美術館
1982 「第14回日本国際美術展」東京都美術館、京都市美術館
1983 「現代のリアリズム展」埼玉県立近代美術館
1984 「彫刻3人展」宮城県美術館県民ギャラリー
1986 「世田谷美術館所蔵作品展」世田谷美術館
1989 「世田谷美術展'88」世田谷美術館
  「美術の国の人形たち」宮城県美術館
1992 「みちのくの造形供歐佑里たち」宮城県美術館
1993 「開館記念展」相生森林美術館(相生町/徳島)
1999 「みやぎ秀作美術展1999」せんだいメディアテークほか
   (以降2001年、'04年、'07年選出)
2007 「アートみやぎ2007」宮城県美術館
2008 「もうひとつのページェント展vol.1」ギャラリーsenbi(仙台)
2009 「6人展ふたたび−since1975−」画廊るたん(東京)
2009 「分岐点」栗橋町いきいき活動センターしずか館(埼玉県)
2009 「もうひとつのページェント展vol.2」ギャラリーsenbi(仙台)
2010 「竹のアート 2010」(埼玉県 宮代町)
2010 「もうひとつのページェント展vol.3」ギャラリーsenbi(仙台)
2011 「東日本大震災チャリティーアート選抜作家展」
                 ギャラリーsenbi(仙台)
2012 石巻復興応援イベント「一週間岸本家」
            アートチャリティー展(埼玉県 幸手市)
2013 「第一回鹿首展」 [] 10月 ギャラリー zone (東京 代々木上原)
           [] 12月 画廊・珈琲 zaroff (東京 初台)
2014 「第二回鹿首展」アノニムギャラリー(茅野市)
2016 「第三回鹿首展」丸多田中屋(諏訪市)
2017 「幸手アートさんぽ展」(埼玉県 幸手市)
2017 「10人の彫刻家」始弘画廊(東京 青山) 
2018 「幸手アートさんぽ」 (埼玉県 幸手市)

[空間演出]

1975 第14回現代舞踊協会新鋭中堅公演 <現代舞踊>
   「野坂公夫『砂丘』(虎ノ門ホール/東京)
1977 第16回現代舞踊協会新鋭中堅公演 <現代舞踊>
   「野坂公夫『丘の枯れ木を見ていただけよ』」
    (虎ノ門ホール/東京)
1982 加藤みや子ダンススペース25周年記念公演 <現代舞踊>
   「加藤みや子『白い壁の家』」(調布グリーンホール/東京)
1989 現代舞踊協会新鋭中堅公演 <現代舞踊>
   「秋谷ひとみ『花鎮め』」(虎ノ門ホール/東京)
1992 加藤みや子ダンススペース公演 <現代舞踊>
   「加藤みや子『白い壁の家』全編初演(青山円形劇場/東京)
1993 加藤みや子ダンススペース公演 <現代舞踊>
   「加藤みや子『白い壁の家』改定再演」(草月ホール/東京)
1994 FREE PACKAGE vol.4 <現代舞踊>
   「北野啓子『皮膚下のうす笑い』」(俳優座/東京)
1995 加藤みや子ダンススペース公演 <現代舞踊>
   「加藤みや子『イエルマ』」(スペース・ゼロ/東京)
1996 加藤みや子ダンススペース公演 <現代舞踊>
   「加藤みや子『イエルマ vol.2』」(青山円形劇場/東京)
1996 ルナの会プロデュース公演 <演劇>
   「ルナの会『Chieko』 『バーサよりよろしく』」
    (CHIMENKANOYA/東京)
1998 HOT HEAD WORKS 1998 <コラボレーション>
   「翁譲・深谷正子・田口敏子 『7月27日砧公園晴れ』」
   (アネックス仙川ファクトリー/東京)
1999 ジァンジァン企画公演 
   「宮下恵美子・アベレイ 音響詩『少年は石を拾った』」
   (渋谷ジァンジァン/東京)
2003 tatopani 内野敦子 FASHION SHOW
   『あたたかい水』(そば処 ゆう/東京)
2006 第1回 ACKid 2006 <コラボレーション>
   「翁 譲・斉藤直子・田口敏子」
   (キッド・アイラック・アート・ホール/東京)
2006 畦地's ダンスパフォーマンス <コラボレーション>
    畦地 真奈加・畦地 亜耶加 (ちめんかのや/東京)
2007 アートみやぎ2007
 <アーティスト・トーク+ダンス・パフォーマンス>
     翁譲(彫刻)・遠藤 豊(ダンス)・熊地勇太(音楽)
    (宮城県美術館)
2008 第3回 ACKid 2008 <コラボレーション>
   「翁 譲・遠藤 豊・熊地勇太」
   (キッド・アイラック・アート・ホール/東京)
2009 翁 譲−<1週間シャッターをあける> 同時企画
「きよじ屋書店朗読会」 翁 譲 (彫刻)・佐藤 昇 (朗読)
(きよじ屋書店 / 埼玉県杉戸町)
2010 「七夕朗読会」(弥生湯 / 埼玉県杉戸町)
2010 竹のアート 2010「鎮守の森朗読コンサート」(埼玉県 宮代町)
2011 東日本大震災被災者義援コンサート「めぐる春日」(埼玉県 宮代町)
2011 「七夕朗読会」(埼玉県 杉戸町)
2012 石巻復興応援イベント
   「いつかきっと石巻 in 幸手」
「一週間岸本家」
    アートチャリティー展・朗読会(埼玉県 幸手市)
2012 幸洋堂朗読会(仙台)
2013 畦地拓治WAVE展 (BankART Studio NYK/横浜)
2013 第一回鹿首展
   [] 10月 ギャラリー zone (東京 代々木上原)
   [] 12月 画廊・珈琲 zaroff (東京 初台)
2014 「第二回鹿首展」アノニムギャラリー(茅野市)
2016 「ベストプレイス第10回記念公演」さいたま芸術劇場小ホール(さいたま市)
2016 「第三回鹿首展」丸多田中屋(諏訪市)
2017 「幸手アートさんぽ展―鎮守の森の宴」(埼玉県幸手市)
2018 「第12回ベストプレイスダンスパフォーマンス」
    さいたま芸術劇場小ホール(さいたま市) 

[パブリック・コレクション]

宮城県美術館「ビデオ作品『WALK』」
世田谷美術館「彫刻作品『羽化羽化』」「ビデオ作品『WALK』」
相生美術館「彫刻作品『木をきく−機戞
せんだいメディアテーク「ビデオ作品『WALK』」


はがれ落ちる心にふれることは mini.jpg
「はがれ落ちる心にふれることは」
2005年作/木・鉄
<2018「幸手アートさんぽ」>成田金物店/幸手市


フライヤーA4
クリックしてください↓

A4_ 翁譲展 表.jpg

A4_ 翁譲展 裏.jpg

企画展|小野寺綾展 − 世界のかけら

2019.02.10 Sunday | ギャラリー情報

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Aya Onodera solo exhibition - Fragments
小野寺綾展 ‒ 世界のかけら



この度当ギャラリーでは、宮城県気仙沼市出身、2005年よりドイツ・ベルリンに移り住み、2019年現在は宮城県気仙沼市/ドイツ・ベルリン在住の小野寺綾の仙台初個展を開催いたします。
渡独以降14年ぶりの日本での発表となる本展では、油彩・色鉛筆・ビーズ・キャンバス等の素材を用いた絵画約20点を展示。同時期には宮城県気仙沼市のリアス・アーク美術館で「N.E. Blood 21 小野寺綾展」も開催されます。


■会期
 2019. 2.12 tue − 2.24 sun
 am11:00-pm7:30、日曜のみpm5:00まで
 月曜休廊 入場無料

■会場
 Gallery TURNAROUND
 980-0805 仙台市青葉区大手町6-22久光ビル1F
 地下鉄東西線「大町西公園駅」より徒歩5分

■トークイベント
 登壇者 : 清水建人、小野寺綾 司会 関本欣哉(TURNAROUND)
 日 時 : 2019年2月24日(日)13:00-14:30
 入場料 : 500円 
 定 員 : 約25名 予約優先 
 予約先 : info@turn-around.jpまでメールで

清水 建人|Shimizu Kento

1976年岐阜県生まれ。せんだいメディアテーク主任学芸員。近年のおもな企画展に「高嶺格 大きな休息」(2008年)、「志賀理江子 螺旋海岸」(2012年)、「物語りのかたち」(2015年)、「コンニチハ技術トシテノ美術」(2017年)「ヒスロム 仮設するヒト」(2018年)などがある。



ヤン・フィリップ・フリューゾルゲ
詩と変成 ――
小野寺綾の作品について


ベルリンを拠点に活動する日本人画家、小野寺綾の最新の二つのシリーズは、Fragments「世界のかけら」とSpürenelement「微量元素 - 感知する知覚」と題されている。
これらのタイトルは、多様な捉え方を可能にする普遍性を持ち合わせていると同時に、作者の意図を解釈する上でのヒントにもなりえる。

小野寺氏の作品では、非常に基本的かつ実存的本質といったテーマが取り扱われているが、絵画の中に潜む秘密はすぐには明らかにされない。それらの作品は、共鳴しながら見つめることによって、体感され読み取られることを望んでいる。
このように、作品と直接対峙することによって初めて作品の複雑かつ神秘的美しさが開花するのである。

絵画について執筆したり語ったりすることは、それを自ら体感するのとは全く異なることだ。ゆえに、いかなる説明もそれらを体験するための手引きや、作品の表面下に潜むものへの理解を深めさせるものでしかない。
小野寺氏の絵画について語る際、パウル・クレーの有名な名言がある意味当てはまるだろう。『芸術の本質は、見えるものをそのまま再現するのではなく、目に見えないものを見えるようにするものである』ということである。

Fragments「世界のかけら」およびSpürenelement「微量元素 - 感知する知覚」は、絵画で表された実在以外にも、まさに今ここに存在している何かがあるということを意識させてくれる。
かけらというのは常により大きな全体の一部であり、微量元素はある物質の特定の濃度(多くの場合はごく薄い濃度)を指す。

この部分的に目に見えている実在への概念は、絵画の中で映し出されている。
つまり、一方では、絵具を塗ることでキャンバスのスペースの部分を覆っていき、残りのスペースでは光を呼び起こす。他方では、目に見えない平らな無形の実在があるということだ。

我々は、喪失と非永久性(無常)といった話題をあげることもできるだろう。

2011年の東日本大震災では、作者の故郷である気仙沼市は悲劇的にも津波による甚大な被害を受け、彼女はその大災害を非常に身近なものとして経験した。

だが、作品の中で喚起されるのは悲しみや苦しみというよりも、ポジティブな感情である。記憶は傷口を開けたままにするが、人はそこから成長と変成のエネルギーを感知するのである。

こうして、「世界のかけら」シリーズの作品上に装飾されたビーズは、抽象的な構造要素ではあるが、無限の宇宙空間に漂う結晶や夜空を埋める星々を連想させる。我々が受け取っている光は、太古に消滅した星が放出した光かもしれないが、その美しさはいまだに我々を楽しませてくれている。

作品の中には時間的要素が刻み込まれているが、ここでいう時間とは直接的に語られる物語のことではない。
記憶と未来の投影は、小野寺綾の作品と芸術活動に対する考え方の一要素である。
記憶と未来の投影は、まるでキャンバスに色を塗る前の白亜地のように、彼女の芸術的プロセスの下に薄く塗り拡げられている。

このように、作品内には詩的空間が内在し、それは作品を観ていくうちに明瞭になっていくのである。
また、自然も小野寺の絵画では少なからず特別な役割を担っている。彼女が作品について語る時、樹木や植物、特別な部屋、故郷や幼少の思い出、それらの強い存在感が彼女にインスピレーションを与えてきたことがわかるだろう。

自然の持つ造形力は、いつの世も絶えず芸術家を魅了し、インスピレーションを与えてきた。ベルリンを拠点にする日本人画家である小野寺は、当然この慣習は二重に習得している。

つまり彼女は、ロマン主義やヨーロッパの大自然による自然科学への知識があると同時に、彼女の故郷である東アジアの思想も持ち合わせているということだ。彼女の故郷では、神道と仏教は、自然には魂が宿っているとし、自然への敬意を示す。

この感情的地形の根深さが、彼女の芸術を人間らしく、観る者の魂に触れるものにするのだ。また、自然は成長や滅びのような有機的プロセスをも感じさせるモチーフとして存在するのである。

小野寺の絵画は決して難解なものではないが、そこには、光と関係する秘密が宿っている。その光はキャンバスを発光させるかのように観る者を呼び起こすのである。

初期の作品が深い藍色で特徴づけられる一方で、最近の二つのシリーズはより明るく暖かい、多彩なスペクトルを特徴とする。
彼女の絵画における絵具の色調は、より淡くパステル調になり、時にはほとんど透明水彩画のようでもある。そこでの絵具の流れや動きは作品に非永遠で儚い特別な質を与えている。

「Spürenelement」シリーズの中で小野寺は、普段使用している油彩は使わず、色鉛筆のみでキャンバスに描いている。キャンバスの荒い表面で摩耗する色鉛筆のこすれ具合は、接触や触覚と深く関係する構造を生み出すとともに、雄弁な色鉛筆が無言のキャンバスを語らせるという意味で、特に美学的対話をも表現している。

このシリーズの絵画は、彼女の幼少時代の部屋に関する記憶から誕生したのだが、それらは微量元素のような薄い記憶に触れられたことにより、形象が感知され誕生したのである。

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□Jan-Philipp Fruehsorge(ヤン-フィリップ・フリューゾルゲ)
1968年ドイツ生まれ。キュレーター、評論家、美術史家、作家。
ベルリン自由大学で美術史、映画、舞台芸術、歴史、英文学を学ぶ。 雑誌や新聞のフリーランスのアート評論家として働いた後、2003年にフリューゾルゲ・コンテンポラリー・ドローイングを設立。2014年には、アメリカとヨーロッパにて同様の機関のネットワークを構築するためのドローイング専用の非営利の展示・研究プラットフォームThe Drawing Hubを立ち上げる。現代美術のドローイング発行に携わり、ベルリンのアートスクールやウエストランド大学(ブリストル)のゲスト講師も務める。現在はコペンハーゲン/ベルリンにあるBorchギャラリー・エディションのディレクターに就任。




■作家略歴
小野寺 綾 | Onodera Aya

1984年 宮城県気仙沼市出身
2005年より ドイツ・ベルリン在住
2012年 ベルリン芸術大学造形学部絵画科研修生 ブァクハァード・ヘルド教授師事
    [平成23年度文化庁新進芸術家海外研修制度研修員]
2011年 ベルリン芸術大学造形学部絵画科卒業 ブァクハァード・ヘルド教授師事
2007年 ベルリン芸術大学造形学部絵画科聴講生 フランク・バドァー教授師事
2005年 女子美術大学短期大学部造形学科絵画抽象コース卒業
2018年 宮城県気仙沼市 / ドイツ・ベルリン在住

[受賞並びに奨学金]
2018 助成 公益財団法人野村財団
   助成 公益財団法人 朝日新聞文化財団
2011 平成23年度文化庁新進芸術家海外研修制度研修員
2005 卒業制作研究室奨励賞 [女子美術大学短期大学部造形学科]

[個展(選別)]
2019 N.E. Blood 21 小野寺綾 展 [リアスアーク美術館 気仙沼]
 小野寺綾展 − 世界のかけら [ Turnaround gallery 仙台]
2014 Die Meerader − 海の脈 [Locus Disignatus ベルリン]
2011 Vein [G11 Galerie ベルリン]
    Das Meer nimmt alle Herzen, Leben mit [Spinnerei ライプツィヒ]
2009 Was am Flussufer des Tagesanbruchs gesehen wurde, war vielmehr ein Gebet als Wörter
 [Kunstverein Greven ドイツ・グレーヴェン ]
2008 Der Vermilion Raum [Lindenfels Westflügel ライプツィヒ]
2005 発心青 [府中市立美術館市民ギャラリー 東京]
2004 ex-stasis [exhibit LIVE 東京]

[グループ展(選別)]
2016 all times and places [Iksan Creation Center, Somrigol Gallery 韓国・イクサン]
   2nd Art Residency Festival [Iksan Arts Center 韓国・イクサン]
 STOP OVER [E127 Iksan culture house 韓国・イクサン]
 Gosaek NEWSEUM [GosaekNEWSEUM 韓国・水原]
 Liberation of water供[Iksan Creation Center 韓国・イクサン]
 House [Case Sparse _Tra l'Etere e la Terra イタリア・マロンノ]
2015 Berlin Girls [Lachenmann Art ドイツ・コンスタンツ]
2014 PHYSIS [JDZB ベルリン]
 Distant Observations. Fukushima in Berlin [Kunstraum Bethanien ベルリン]
2013 PHYSIS [ギリシャ・ヴェリア & アテネ]
 Requiem [在独日本大使館 ベルリン]
 Water [ベルリン赤の市庁舎  ベルリン]
2012 Rundgang der UDK
 [ベルリン芸術大学]
 [Landesschule Porta ドイツ・ナウムブルグ]
2011 New Year's Reception [Kunstraum Richard Sorge ベルリン]
2009 シュピンネライ125周年記念展覧会 [Spinnerei ライプツィヒ]
   A sustainable world is a just world [Pro Art Gallery  アテネ]
   Caravan show [なびす画廊 東京]
2008 [Culture centre  ボスニアヘルツェゴビナ・トラヴニック ]
   [Cavanacor Gallery アイルランド・ドネガル]
2007 Unschuldige Malerei [Kunstraum t27 ベルリン]
2006 La Menagerie [Galerie H 17 ウィーン]

[アーティスト・イン・レジデンス] 
2018 Benaco Arte イタリア・シルミオーネ
2016 Iksan creation center 韓国・イクサン
   Case Sparse _Residenz Artistica イタリア・マロンノ
2013 PHYSIS ギリシャ・ヴェリア
2008 LIA - Leipzig International Art Programme  ライプツィヒ


http://www.ayaonodera.com/




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企画|ターンアラウンド  
翻訳|和訳・Mai Rapsch 英訳・Anselm Huppenbauer  
翻訳協力|コトバ事務所


−−−−−

◆『N.E.blood 21 vol.69 小野寺綾展』
2019年2月9日(土)から3月17日(日)
観覧無料
気仙沼市/リアス・アーク美術館 HP

−−−−−

◆会期中タナランカフェスペース同時開催イベント
『cat ! cat ! cat ! charity event』
⓶TURNAROUND会場/ミニ 猫猫マグネット展
 当店会期:2月15日(金)-22日(金)(月休)
 [出品作家]
 いのうえ佳代子、大柳暁、小野寺綾、
 佐々瞬、K.WATANABE、樋口佳絵、関本欣哉

 他に複数会場ございます↓
 http://fudetoneko.jugem.jp/?eid=653

企画展|瀬尾夏美個展 風景から歌

2019.01.16 Wednesday | ギャラリー情報

風景から歌01m.jpg
<瀬尾夏美|「風景から歌」2017 ©Eric Chung>


瀬尾夏美個展
風景から歌


1988年東京都生まれ、仙台市在住の瀬尾夏美による個展。

本展は、震災後、岩手県陸前高田市に拠点を置いたアーティストが、まちで聞いた言葉やそこで営まれる暮らしのあり様から編んだ三つの物語『二重のまち』『飛来の眼には』『みぎわの箱庭』を、絵画、ドローイング、テキストで構成する展覧会です。

当ギャラリーから徒歩8分の東北リサーチとアートセンター(TRAC)では、同作家のテキストのみで構成する個展『あわいゆくころ』を同時開催(2019年1月11日〜2月11日の金土日のみ)。また、2月2、3日にはせんだいメディアテークにて、映像作家の小森はるかと共同制作してきた映像作品と新作『二重のまち/交代地のうたを編む』の上映会やトークイベントも開催されるほか、2/1には瀬尾夏美初の単著『あわいゆくころ』が晶文社より発売されます。

******

主催:小森はるか+瀬尾夏美、Gallery TURNAROUND、
   公益財団法人仙台市市民文化事業団、仙台市/2018年度仙台市文化プログラム



|会 期|
 2019年1月29日(火)-2月10日(日)
 11:00-19:30 *日曜は17:00まで *月曜休廊

|会 場|
 Gallery TURNAROUND (タナラン)
 仙台市青葉区大手町6-22久光ビル1F
 地下鉄東西線・大町西公園駅より徒歩5分

|イベント|
 1月29日(火)オープニングイベント
  18:30-オープニングパーティ
  19:00-トークイベント
  登壇者:清水建人(せんだいメディアテーク学芸員)、
      瀬尾夏美、関本欣哉(TURNAROUND)
  参加費500円、定員約25名、予約優先
  *ご予約は、info@turn-around.jpまで

◎1/29トークイベントの際、2/1発売の書籍『あわいゆくころ』を会場にて先行発売いたします。


|展覧会dm|
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瀬尾DM1.jpg

|作家略歴|

瀬尾夏美(せお・なつみ)

1988年、東京都生まれ。宮城県在住。
東京藝術大学美術学部先端芸術表現科卒業、同大学院修士課程絵画専攻修了。
土地の人びとのことばと風景の記録を考えながら、絵や文章をつくっている。
2012年より、映像作家の小森はるかとともに岩手県陸前高田市に拠点を移し、地元写真館で働きながら、対話の場づくりや作品制作を行う。
2015年仙台市で、土地との協働を通した記録活動を行う一般社団法人NOOK(のおく)を立ち上げる。

主な展覧会に「クリテリオム91」(水戸芸術館、 茨城、2015年)、ヨコハマトリエンナーレ2017(横浜美術館・赤レンガ倉庫、神奈川、2017年)など。主な著作に「花の寝床/3つの視点」(『ミルフィユ05』所収、赤々舎、2013年)。

現在は小森とのユニットで、巡回展「波のした、土のうえ」「遠い火|山の終戦」を全国各地で開催している。

http://komori-seo.main.jp/




|同時開催|
 「瀬尾夏美テキスト展 あわいゆくころ」
 会場:東北リサーチとアートセンター[TRAC]
    仙台市青葉区大町2-3-22第五菊水ビル3F(タナラン〜徒歩約8分)
 会期:2019年1月11日(金)-2月11日(月・祝)
 開室時間:金土日の13:30-20:00 *2月2日、3日のみ10:00より開室
 https://artnode.smt.jp/project/trac


|書籍情報|
瀬尾夏美著 『あわいゆくころ 陸前高田、震災後を生きる』

震災後、陸前高田で作品をつくってきた著者が、被災から新しいまちの始まりまでの約7年間を「あわいの日々」と捉えて、当時生まれた感情や思想、風景、出会った言葉などを拾い直しながら編んだ初の単著。

販売価格:2,000円(外税)
発売日:2019年2月1日
出版:晶文社
装丁:小池俊起
編集:櫻井拓

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美術手帖webへのリンク
web-news
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佐々木健“ Wear a second skin without foundation“

2019.01.15 Tuesday | ギャラリー情報

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佐々木健“ Wear a second skin without foundation“

佐々木健はこれまで刷毛跡のストロークを垂直方向に施した抽象絵画を制作してきました。
本展では絵画を中心に、新作をインスタレーションいたします。
新しいシリーズとしての位置づけで、初期に展開した絵画とフェテッシュの関係を再考し、黒を基調としたオブジェクトをメインに作品化しています。ご高覧いただければ幸いです。


会期:2019年1月15日(火)〜1月27日(日)
   11:00-19:30、日曜17:00迄、月休

会場:Gallery TURNAROUND
   地下鉄東西線大町西公園駅より徒歩5分


佐々木 健 KEN SASAKI  略歴


1968 宮城県 石巻生まれ
1991 宮城教育大学B類美術科卒業
1994 第8回ホルベイン・スカラシップ奨学生
2011 宮城県芸術選奨


個展
1993 「平面の試行・3」 仙台市博物館ギャラリー/宮城
    「均質について・絵画 」 宮城県美術館県民ギャラリー
1995 「見るものから見る者へ」 リアスアーク美術館/宮城
1996 「新作PAINTING 展」 青城2ndギャラリー/宮城
1997 「GROUNDLESS PITCH」 WHAT'S ART GALLERY/宮城
1999 「GROUNDLESS PITCH II」 Gallery ART SPACE/東京
2003  "Re:silent Pitch" コバヤシ画廊/東京 (2002-2018)
2010  "Re:Groundless Pitch" 仙台アーティストランプレイス/ 宮城 (2010-2018)
2017  "Re:Groundless Pitch VII" Gallery TURNAROUND/宮城
    「不定住と分裂 II」 仙台アーティストランプレイス/宮城
2018  "漸次的、脱皮の理由" コバヤシ画廊/東京
    "初期PAINTING作品 1990- 展" Gallery TURNAROUND/宮城
    "Re:Groundless Pitch VIII" 仙台アーティストランプレイス/宮城
2019  “Wear a second skin without foundation“ Gallery TURNAROUND/宮城  他


グループ展 ・ 他
1989 アパルトヘイト否!学生展 イーセンアーレンギャラリー/宮城
    平面の試行展・1 141ギャラリー/宮城
1990 プレ卒業制作展 宮城教育大学図書館ギャラリー
    平面の試行展・2 クリオギャラリー/宮城
1991 卒業制作展 宮城県美術館県民ギャラリー
1992 松島現代アート100展 松島町・西行戻しの松公園/宮城
    GROUP EXHIBITION'92 仙台市博物館ギャラリー/宮城
1993 第4回リキテックスビエンナーレ 渋谷西武Bフォーラム/東京
1994 宮城県美術館普及部「公開制作」 宮城県美術館創作室
    第49回ワークショップ展 宮城県美術館県民ギャラリー
1995 CAPRICON UNIT展 宮城県美術館県民ギャラリー
1997 境界/分裂/流動 ギャラリー青城/宮城
1998 ubusuna1998 exhibition 宮城県美術館県民ギャラリー
    うぶすな展 東京都美術館
1999 EXHIBITION 1999 ギャラリー彩園子・・・/岩手
2001 Exposition D'UBUSUNA Cite Internasionale des Arts/PARIS
2002 第5回日韓現代美術交流展 in Sendai せんだいメディアテーク/宮城
2004 リアス・アーク美術館10周年記念展/宮城
2006 ホワイト大作戦 デビュー展 宮城県美術館県民ギャラリー
    Scale-Out ヒューモスウイング/宮城
2007 Scale-out2007 仙台卸町 creative space/宮城
2008 Scale-out2008 コバヤシ画廊/東京
2010 反響する星々  宮城県美術館県民ギャラリー
    ギャラリー青城クロージング展 ギャラリー青城/宮城
    SARPオープニング展 仙台アーティストランプレイス/宮城
2011 アートみやぎ2011 宮城県美術館
    センダイモリオカアート 宮城県美術館県民ギャラリー
2012 仙台アンデパンダン展 ギャラリーチグリフリ/宮城
    抽象絵画 -分かるとは- 旧石井県令邸/岩手
    宮城県芸術選奨受賞者作品展 東京エレクトロンホール宮城/宮城
2015 SARP参加作家小品展(SARP5周年企画)/宮城
2016 SARP小品展 仙台アーティストランプレイス/宮城 ('17)〜('18)
2018 TURNAROUND小品展 Gallery TURNAROUND/宮城    他


佐々木健
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