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企画展 『ちょっとした流れ星』樋口佳絵展

2018.04.03 Tuesday | ギャラリー情報

流れ星フライヤーomote mini.jpg


企画展
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ちょっとした流れ星
樋口佳絵展


KAE HIGUCHI Solo Exhibition

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あなたもわたしも日々ながれながれて。
いろんな速度ですすむ。
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宮城県仙台市出身の樋口佳絵による展覧会を企画しました。
ターンアラウンドでは2015年の個展『ぱんぱかぱーん』に続いて二回目の開催となります。

樋口は地元仙台を拠点に各地で個展を行うなど活動を続けており、主にテンペラと油彩の混合技法により、淡い色彩と、艶の抑えられた独特の乾いた質感で曖昧な気配の心象風景を制作しています。
本展では、新作を含む絵や版画、立体など約30点を展示予定。

*

初日24日は17時頃より、ゆるゆるとささやかに、オープニングレセプションを開催いたします。BGMのセレクターとして中古レコード店vol.1(ver.)さんをお迎えし、絵が面白く色づくような、素敵なCDやレコードの販売も。
さらに、会期中スペシャルスイーツとして、盛岡の喫茶cartaさんによる、樋口佳絵原画のオリジナルクッキーも販売いたします。




◎会期
 2018.4.24火曜-5.6日曜
 4.30月曜休廊
 11:00-19:30、日曜-18:00まで、最終日-16:00まで


◎会場
 Gallery TURNAROUND
 仙台市青葉区大手町6-22久光ビル1階
 地下鉄東西線大町西公園駅より徒歩5分


◎オープニングレセプション|4月24日(火)17:00頃より

 ウェルカムドリンクと音楽とて、お待ちしております。
 BGMセレクターとして中古レコード店 vol.1(ver.)さんをお迎えし、
 絵が面白く色づくような、素敵なCDやレコードの販売も予定しております。
  vol.1(ver.) https://twitter.com/sendaivol1
 

◎スペシャル スイーツ
 
 盛岡市の喫茶cartaさんによる、
 樋口佳絵原画のオリジナルクッキーを販売いたします。
  喫茶carta http://kissa-carta.com
 



樋 口 佳 絵 Kae Higuchi

1975 仙台市生まれ 仙台在住。
東北生活文化大学卒業
2005 宮城県芸術選奨新人賞受賞

[個展]
2002 宮城県美術館・公開制作『つくる私を描く私』
2003 『耳を塞いでみる』ギャラリー五番街(宮城、仙台)
『あまもよう』cafeMatisse(宮城、仙台)
2004 『返事は小さな声で』ギャラリー五番街(宮城、仙台)
『もすりん』cafeMatisse(宮城、仙台)
2005 『NE-blood vol,16 樋口佳絵展』リアスアーク美術館(宮城、気仙沼市)
『24℃』APS西村画廊(東京)
2007 『耳鳴り』APS西村画廊(東京)
2009 『エンシンリョク』APS西村画廊(東京)
2011 『針がとぶ』KIDO Pres,Inc.(東京)
2012 『I’m here.』ROPPONGI HILLS A/D GALLERY
『みずたま』art room Enoma(仙台)
2013 『樋口佳絵展@軽井沢現代美術館』軽井沢現代美術館(長野) ‘15年
2014 『katari kotori』桜華書林(長野)
2015 『ねこの月、佳日』喫茶carta (岩手) ‘16年 ‘17年
『ぱんぱかぱーん』TURNAROUND(宮城、仙台)
2016 『フラフープ論』Cyg art gallery+喫茶carta(岩手)
2017 『E』日本橋高島屋 6階 美術画廊X (東京)

[主なグループ展]
2004 第21回グラフィックアートひとつぼ展 ガーディアンガーデン(東京)
2006 A★MUSE★LAND★2006 SweetMemories 北海道立近代美術館(北海道)
2007 アートみやぎ 宮城県美術館(仙台市)
VOCA2007 上野の森美術館(東京)大原美術館賞
2009 西村画廊35周年記念展 西村画廊(東京)
2013 『オオハラコンテンポラリー』大原美術館(岡山)
2014 『4人の絵画』ZEIT-FOTO SALON(東京)
2015 『ペットショップにいくまえに展2015』URESICA(東京)
    『第25回ブラティスラヴァ世界絵本原画ビエンナーレ』スロバキア国際児童芸術館
2016 『BIB50周年ブラティスラヴァ世界絵本原画展』うらわ美術館、岩手県美術館、ほか

[出版]
2007 『耳の器』文/渡部亨、絵/樋口佳絵
2014 『かがみのなか』出版/岩崎書店 文/恩田陸、絵/樋口佳絵 編/東雅夫
2017  『猫自由律◎にこげの日々』
出版/喫茶carta 文/加賀谷真二、加賀谷奈穂美、宮川正人、樋口佳絵 絵/樋口佳絵

[パブリックコレクション]
大原美術館、 ルチアーノ・ベネトンコレクション



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流れ星フライヤーura.jpg


〔会場 テキスト〕

「雛形 そして流れ星。」


同じ形でも、また同じ空間でも、

やはりどうしても一つ一つは違ってしまい、個であり別である。

そしてまた同じでもある。


DNAは99.9%は変わらないけれど、0.1%が違って、あなたと私になる。

それでも、たくさんの原子が集まって出来ている同じ物質でもあり、

そうなると隣り合った人や頬と寄りかかった窓ガラスなど、

それらの境目は、粒子を纏める些細な膜にも感じられ。

顕微鏡や望遠鏡を覗くようにものごとをみると、輪のように繋がって、

違いの先には同じがあり、同じの先には違いがあり。

そうして、ひとりひとり、色々と考えて進んでいるのだと思うのです。


この世界にはここにもどこかにも同じように出来事が降り注いでいて。

嬉しいことも、悲しいことも、何もかもが粒子として降り注いでいて。

それぞれが受け取るかを選びながら。

流れ星を見たり見なかったりするように。




2018年4月

樋口佳絵





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