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企画展|佐々瞬個展「追廻住宅の石碑、その空洞」

2023.12.13 Wednesday | ギャラリー情報 > Gallery TURNAROUND

追加情報

【仙台藝術舎/creek 選択講座 vol.06】

タイトル:追廻を巡る二つの展覧会について
講師:佐々 瞬(アーティスト)


日時:2023年12月23日(土)16:00-17:30
会場:even(仙台フォーラス7階)

  宮城県仙台市青葉区一番町3-11-15
  TEL:022-796-3308
一般参加費:1,000円 *コース受講生は無料
予約フォーム:https://forms.gle/9G1sRBFJA2zpDovf7

佐々が2016年からリサーチを継続している青葉山の麓、広瀬川河畔に位置する追廻(おいまわし)地区。この地区を巡って、現在せんだいメディアテークでは、佐々が構成・制作のひとりとして携わった企画展「自治とバケツと、さいかちの実−エピソードでたぐる追廻住宅−」(〜2023年12月24日迄)が開かれているほか、Galley TURNAROUNDでも個展「追廻住宅の石碑、その空洞」が開催されます。
今年公園として生まれ変わった追廻地区には、かつて町が存在していました。その歴史資料と人々の生活や現実を記す複数の語り、そして作家の想像力によって紡がれた物語が示唆する未来について、考えてみたいと思います。
今回の講座では、2015年以降に作家が取り組んで来たプロジェクトやパフォーマンスを含む作品のほか、上記二つの展覧会を中心に、それぞれに込めた想いや実践を伺いますので、ぜひ展覧会を鑑賞のうえご参加ください。

Facebookイベントページ
https://fb.me/e/75d9vYgfb

主催:仙台藝術舎/creek


佐々瞬個展0
佐々瞬個展
追廻住宅の石碑、その空洞



消えたまちの言葉をさがしたり、掘り起こしたり


「追廻に住んでる奴らは、」と追廻の近くで公務員として働いていた祖父は追廻を調べる私にそう話した。祖父の追廻を語る言葉が、仕事の立場によるものなのか、個人のものだったのかわからないが、否定めいたものだった。しばらくして、祖父は他界した。

  公園になる前、追廻に暮らした人々はかつて、町内会を組織して、住民が自ら道路を舗装し、水道をひくために交渉、暮らしに必要なことをとにかくみんなで話し合って決めた。必要にせまられての団結と協力の果てに、ほかと変わらない「普通」に見える住宅地となった。追廻を調べるうちにそんなことがわかってきた 2023 年、最後の一軒となった住宅が取り壊された。私にとって最後の家は人々がひしめきあって風景を想像させてくれる起点のようなものであり、77 年に亘り人々が作ってきた手作りの暮らしの歴史その最後の1ページでもあった。住宅地の跡地、新しい公園には元住民が作った石碑が残る。

 追廻にまつわる記憶はまだ生きていて、いい思い出ばかりではなく、追廻の噂や偏見がもたらした間違った認識も残っている。いまなら私は祖父に「じーちゃんあのね、追廻は」と言うことができそうな気がする。公園で石碑を見た人々にも「これだけじゃないよ」と言えるかしれない。石碑に刻まれることのなかった言葉、住民たちがまとめた記録集、やがて忘れられていくかもしれない「普通の」暮らしの記憶。人を頼ったり、人のために動いたりしながら、たくましく生きた人々の知恵が、いつか掘り起こされる日は来るのだろうか。来て欲しい。たぶん、私やあなたが、なんとか共に生きていくヒントがそこにはあるはず。


佐々瞬




このたびターンアラウンドでは、宮城県仙台市出身の美術家、佐々瞬の個展を、2020年12月の「公園/ローカルの流儀」以来3年ぶりに開催します。
本作は、佐々が2016年から継続して追っている、青葉山の麓、広瀬川河畔に位置する追廻地区に建てられた、とある石碑が主題となり、平面と立体作品で構成されます。
現在せんだいメディアテークでは、佐々が構成・制作の一人として携わった企画展「自治とバケツと、さいかちの実−エピソードでたぐる追廻住宅−」(〜2023/12/24迄)が開かれており、本展とあわせてぜひそちらの展覧会にも足を運んでいただきたく思いますが、かつて住宅があったその場所は、今年新しい公園になりました。
その一角に建つ石碑にまとめられた記述と、そこには記されることのなかった数々の言葉、そして本展で佐々が表す架空のストーリー。それらを目の当たりにするとき、確かにそこに存在していた町の歴史と人間味のある生活や現実、また公園の未来も感じさせられるでしょう。
ターンアラウンドから、追廻にできた青葉山公園までは徒歩7分程で、おすすめの散歩コースです。お時間ありましたら現地にも立ち寄っていただき、続く土地の物語を想像してみてはいかがでしょうか。


「自治とバケツと、さいかちの実−エピソードでたぐる追廻住宅−」※12/24迄
https://www.smt.jp/projects/oimawashi/
青葉山公園
https://parks-aobayama.jp/
「公園/ローカルの流儀」
http://turn-around.jp/sb/log/eid787.html


会期|2023年12月15日(金)〜2024年1月14日(日) 
 *月曜及び、12月29日(金)〜1月5日(金)はお休み
時間|11:00-19:30、日曜-17:00迄 
会場|Gallery TURNAROUND
 980-0805 宮城県仙台市青葉区大手町6-22久光ビル1階
 E-mail info*turn-around.jp(*を@に)  
 Instagram @galleryturnaround
 X(Twitter) @TURNAROUNDInfo 
 最寄り駅:仙台市地下鉄東西線「大町西公園駅」~徒歩6分

企画|TURNAROUND
助成|芸術銀河・宮城県芸術選奨作品展等支援事業補助金、
 公益財団法人仙台市市民文化事業団


作家プロフィール|
佐々 瞬  Shun Sasa
1986年宮城県生まれ。2009年東京造形大学美術学科絵画専攻卒業。東日本大震災後、半壊した宮城県沿岸部・新浜の住宅を借り受けるなど、直接的な土地との関わりを通じて過去の出来事を現在に捉えなおす制作活動を行う。

【展覧会歴】*は追廻地区のリサーチを元にした展示

・個展
2023 *「追廻住宅の石碑、その空洞」 Gallery TURNAROUND、宮城
2022 「未来、もしくは架空の長井のこと」  文教の杜ながい 丸大扇屋、山形
2020-21 * 「公園/ローカルの流儀」 Gallery TURNAROUND、宮城
2020 『売店「男、店を開く準備をしている」』TURN ANOTHER ROUND/仙台フォーラス7階、宮城
2019-20 「泳ぎまわるあなたへ」 東北大学大学院環境科学研究科本館、宮城
2017 「あなたに話したいことがある」 Gallery TURNAROUND, 宮城
2016 「うたが聞こえてくる暮らし(旅先と指先)」 ARTZONE, 京都
2015 *「とある発掘とリポート、その準備」 黄金町エリアマネジメントセンター Site-Aギャラリー, 神奈川
2015 「とある日のこと(箱を受け取る)」 Alainistheonlyone, 東京
2014 「彼らとの対話(仮)」 blanClass, 神奈川
2013 「催眠術/話の行方」 HIGURE 17-15 cas, 東京
2011 「それについての話,それらの行方」 blanClass, 神奈川
2009 「それについて」TAKE NINAGAWA,東京
2007 「All as other」 Gallery K, 東京
2006 「Undulation」 BankART, 神奈川

・グループ展
2023 *「自治とバケツと、さいかちの実−エピソードでたぐる追廻住宅−」 (構成・制作) せんだいメディアテーク、宮城
2023 ぶらんど〜む一番町文化祭「#街は生まれなおしている」 ぶらんど〜む一番町商店街、仙台フォーラ、宮城
2021-22 *「ナラティブの修復」 せんだいメディアテーク、宮城
2019-20 「アカルイ カテイ」 広島市現代美術館、広島
2020 「AIR アーティスト・イン・レジデンス須崎 成果発表展」 すさきまちかどギャラリー/旧三浦邸、高知
2019 「AVAT x GalleryTurnaround國際交流展_宮城藝術的奇異點」 福利社, 台北
2016 「六本木クロッシング2016」 森美術館, 東京
2014 「アラフドアートアニュアル2014」 土湯,福島
2013 「Omnilogue: Your Voice is Mine」 シンガポール国立大学美術館, シンガポール
2012 「大邱フォトビエンナーレ2012」 大邱芸術発展所, 韓国
2012 「MOTアニュアル2012」 東京都現代美術館, 東京
2010 東京造形大学絵画棟クロージング展「camaboco」 東京造形大学, 東京
2009 「ドピカーン観音寺2009」 観音寺 香川
2009 「ZOKEI展」 東京造形大学, 東京
2008 「日本コラージュ」 Gallery K, 東京
2007 「街と美術展」 キラクカン, 香川
2006 「タマニカイ4」 霊下道場, 宮城

・パフォーマンス
2021 *佐々瞬×APETOPE 「消えた街のテクスチャー、その音」 Gallery TURNAROUNDほか, 仙台
2019 「ある家の行方」 blanClass 神奈川
2018 *中里広太展「見たい!聴きたい!覗きたい!」出演 Gallery TURNAROUND, 仙台
2017 「あなたに話したいことがある(仮)」 Gallery TURNAROUND, 仙台
2015 「それら について話すこと」, blanClass, 神奈川
2014 「彼らとの対話(仮)」 blanClass, 神奈川
2013 「今から共有する場所と時間の有効な使い方への投票/あるパフォーマンスについての
投票/20の選択肢」 blanClass, 神奈川
2012 「恋人のための催眠術/戦争経験について書かれた手記(ケー坊の半生記)」blanClass, 神奈川
2012 「それらの日々をへて、あの日がやってくる」 blanClass, 神奈川
2012 「ある時間、彼らの話」 blanClass(新・港村), 神奈川


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佐々瞬個展2
佐々瞬個展1