タナランブログ

<< トナカイ写真展 「五月の虹」 | TOP | 仙台アート・ジェオ・コンストゥルイ研究会展 >>

大槻香奈個展「いびつな星と自由の彼方」

2019.06.20 Thursday | ギャラリー情報

大槻香奈個展
「いびつな星と自由の彼方」


大槻個展ビジュアルm.jpg
作品画像:「自由の彼方」(一部)2019年 アクリル

今年はデビューから12年となり、仙台では初の個展になります。
これまで日本の中空構造や、自身が生きる中で実感としてあった空虚さに着目し、主に絵画表現によってその空っぽの輪郭を辿ろうとしてきました。空虚なイメージはしばしば器のような形で現れます。
本展では、その器的なかたちを成長過程の蝶の蛹に見立てて、その殻(器)を破り新たに蝶へと変容するような、空虚さを超えて自由を獲得するイメージをもった作品を展示します。器の輪郭を辿ってきた過去作と比べ、新作は器的表現をベースにしながらも、それを打ち破る自由さ、その強さをストレートに表現します。本展がこれからの令和時代を生きるエネルギーのひとつとなりましたら幸いです。


□会期
 2019.7.9tue-7.14sun
 11:00-19:30、最終日16:00迄

□会場
 Gallery TURNAROUND
 980-0805 仙台市青葉区大手町6-22久光ビル1F
 地下鉄東西線「大町西公園駅」〜徒歩5分

□プロフィール
大槻 香奈 おおつき・かな
1984年、京都府生まれ。美術作家。嵯峨美術大学客員准教授。
主にアクリル絵具を用いた絵画作品を中心に、「から」(空・殻)に基づいた制作を行う。2007年より活動を開始し、国内外を問わず、ほぼ毎月各地で展覧会を開催。イラストレーターとして書籍の装幀やCDジャケット等にも数多く作品を提供する。2018年に初の画集「その赤色は少女の瞳」(河出書房新社)を刊行。2019年5月には、自身の祖母の家を撮影した初の写真展「人形の住む家」(神保町画廊)を開催。

Twitter : @KanaOhtsuki
Instagram : @KanaOhtsuki


□企画担当|高橋秀明