タナランブログ

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「私はゼロベクレルです。」

2011.12.12 Monday | 美術

ZERO_1_00_72.jpg

ゼロ ベクレル プロジェクト
http://erehwon.jpn.org/SY/zero/


◆日時:12月16日(金)〜12月25日(日)
  ※12/18(日)の営業時間は12:00〜17:00となります。
    カフェスペースはお休み致します。

◆場所:Gallery TURNAROUND(仙台)
    仙台市青葉区大手町6-22久光ビル1F
    TEL022-398-6413
    火-木 11:00〜20:00 金-土 11:00〜22:30
    日・祝 11:00〜18:00 月曜休廊
    http://turn-around.jp/

☆オープニングイベント
*12/16(金) 19:00〜 『春と修羅』他
 出演:今井尋也(鼓・パフォーマンス)、内田良子(朗読)、
    石川雷太(ノイズ)、吉松章(身体パフォーマンス)
*12/17(土) 17:00〜 『true romance』他
 出演:石川雷太(ノイズ)、内田良子(朗読)
 スペシャルゲスト/佐藤純也(笙)、千葉瑠依子(身体パフォーマンス)

主 催:SYプロジェクト
    TURNAROUND
参加者:SYプロジェクト、その他有志
助 成:(財)仙台市市民文化事業団




美術、ダンス、音楽、パフォーマンスなど、
ジャンルを横断するアーティスト集団SYプロジェクトが、
新たに「ゼロ ベクレル プロジェクト」を始動!
仙台のGallery TURNAROUNDを皮切りに、
展示・パフォーマンスを行います。
参加メンバーは、石川雷太、今井尋也、万城目純、
内田良子、多田美紀子、他


わたくしといふ現象は
假定された有機交流電燈のひとつの青い照明です
風景やみんなといっしょに
せはしくせはしく明滅しながら
いかにもたしかにともりつづける
因果交流電燈のひとつの青い照明です

※宮沢賢治「春と修羅」序より


「私はゼロベクレルです。」

この新しい世界を発見する人が1人でも増えてくれることを、
私たちは願っている。
それは過去かもしれない。未来かもしれない。
アートという名の虚構かもしれない。
しかし、私たちの明日を照らし出すために、今必要な指針なのです。


イメージの力が世界を変えるという願いを込めて、
イメージを共有するためのメディアとして
私たちはTシャツに注目する。
今では存在しなくなった「ゼロ」の世界を、ともにイメージする。
そうして「私はゼロベクレルです。」
と言ってみる時、その先に未来が見えてくるだろう。
もう一度人々の心に勇気を与えようという希望とともに
私たちは様々な場所に出向きます。
この展覧会はその記録。


『平成狸合戦ぽんぽこ』のラストで、どうやっても人間に
勝てなかった狸が、自然が破壊された多摩地区を、最後の
力を振り絞って描く里山の幻覚で覆い隠す。
そこに現れた里山はもちろん幻なのだが、観客席の人々に
大きな勇気を与えたはずだ。
それがアートの力だと思う。
例え誰もがそれが嘘だとわかっていても「ゼロベクレル」
と言い続けること、「ゼロベクレル」の夢を語ること、
それは決して無駄なことではないと思う。


世界中のどこにいても、
エジプトの100万人のデモに参加していても、
イラクの自爆テロに遭遇しても、
北朝鮮の難民船に乗っていても、
原宿でアイスクリームを舐めていても、
ニューヨークで美術館を散歩していても、
どんな時に、どんな処にいても、私はゼロベクレルだと感じ、
一枚のTシャツを着ている。


「私はゼロベクレルです。」


その先に未来がある。


SYプロジェクト


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