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展示概要

タイトル 「春の日、マキアート」
手のひらの中の なくなってもいいもの 写真とテキストによる記憶点
アーティスト 川村智美 Tomomi Kawamura
会期 2014.4.1 tue - 4.20 sun
トークイベント アフタートーク「春の日、マキアート」
日時:2014.4.20 sun 15時~
場所:HANGAROUND(ギャラリー隣接cafe)

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“2002年に自分のカメラを持ってから、石巻の家に帰るたびに写真を撮ってきた。1年の中で家族が集まった数日分が約10年分。カメラは家族の記録のためにあるもので、写真は家族の記念にあるもので、世の中のアートと言われるものじゃなく、気軽に何気ないシーンを撮るものでもなく、ただ家族のためにあるもので、私が大学に行ってカメラを持ってスナップを撮ることを怪訝に思う家族がいて、私は肩身狭くただ好きにぼんやりと撮っていた。あの日のすぐあとに、父が「写真を撮れ」と言った。それは記録のためではあったが、「写真を撮ること」が家族の中で記念以外の意味を持つことになった。私はただやってきたことが、家族のために重要な意味になるような気持ちになった。そして「写真を撮ること」がサインを拾う作業だと気づいた。”

本展は、作者が2002年から続けているブログと震災後に始めた「このあしもとにつづく」をもとに写真とテキストで構成されます。2002年から2011年、2011年から今、2002年から今、の3つの時間軸の中で場所、もの(手袋)、家と家族の変遷を描きます。第1週 「おやすみ、ジョン」 、第2週「名前のない日記」 、第3週「手のひらの中の」と一週ずつ視点を変えていきます。

□展示制作のための日記「ジョンの日記」http://ashimotonokioku.tumblr.com/

作家プロフィール

川村 智美(かわむら ともみ)

東北芸術工科大学映像コース卒業。在学中に視覚が得る五感の情報の面白さから「Fitting Room」を制作。 2002年より写真日記を始める。2011年5月から家と家族にまつわる記憶の記録「このあしもとにつづく」を不定期で更新。

2014年9月、東京京橋の「ギャラリイK」にて関連展示

川村智美個展 手のひらの中の なくなってもいいもの 写真とテキストによる記憶点
『糸のようなものを持って書くこと』(『春の日、マキアート』再編)

「ギャラリイK」にて関連展示風景

「ギャラリイK」にて関連展示フライヤー

■作家に関するお問合せ

info@turn-around.jp